PDE Inter-Universityニューズレタ―第14号:
2006年11月21日
本号は、第十五回国際哲学オリンピアード(IPO)トルコ大会
日本代表国内予選のための応募呼びかけを記載いたします――編集者。
国際哲学オリンピック日本委員会から
全国高校哲学エッセイコンクール(2006)
のお知らせ
「哲学」というと、何か難しい、縁遠いものだと思いませんか? けれども実は、
「人間とは何か?」
「世界とは何か?」
「歴史とは何か?」
「本当に確かなものはどこにあるのか?」
といった、誰もが考えたことがあるにちがいない問題をどこまでも考えぬこう、という、人間誰にとっても関係のあることでもあるのです。若い皆さんがこうした根本的な問題について考えた成果を、ひとつのコンクールのなかで試してみよう――そう思った方は、全国高校哲学エッセイコンクールにぜひとも応募してみてください。
「全国高校哲学エッセイコンクール(2006)」 を下記によって開催いたします。全国の高校1,2年生の諸君に奮って参加を呼びかけます。来年4月に高校に進学予定の中学3年生も応募が可能です。出場希望者は下記によって応募してください。応募作品を審査した結果、金賞2人、銀賞3人、銅賞4人を表彰し、最優秀の2人には国際大会(2007年5月中旬、トルコ)に出場して頂きます。
このコンクールは2007年トルコのアンタリアにおいて開催される、第15回国際哲学オリンピック (XV International Philosophy Olympiad、略称 IPO) の予選を兼ねています。IPOは日本を含む世界十数カ国の高校生が、思索力や論理的議論の力を、外国語による表現を通して競う哲学エッセイのコンテストです。来年のIPOトルコ大会の概要は www.philosopiad.org に掲載される予定です。従来のIPO大会の概要もこのサイトで見ることができます。なお第10回東京大会から第14回イタリア大会までのもようは、敬和学園大学のHP (www.keiwa-c.ac.jp) の What’s new? のバックナンバーをご覧ください。
IPO日本委員会
北垣宗治(委員長、敬和学園大学前学長、同志社大学名誉教授)
延原時行(事務局長、敬和学園大学教授)
林 貴啓(立命館大学講師)
記
応募書類: |
次の@〜Cのうちから1題を選び、それについてあなたの考え方を論理的に展開するエッセイを英語で書くこと。A4の用紙3~5枚とする。 |
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- The heart has its reasons which reason knows nothing of. (Pascal)
- So the good has been well explained as that at which all things aim. (Aristotle)
- Two things fill the mind with ever new and increasing wonder and awe, the more often and the more seriously reflection concentrates upon them: the starry heaven and the moral law within me. (Kant)
- History is a nightmare from which I am trying to awake. (Joyce)
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添付資料: |
応募志願書(あなたの意気込みを日本語で書いてください)
氏名、住所、電話番号、E-mail address、
学校名とアドレス、学校の電話番号をエッセイに添付。 |
エッセイの
送り先: |
〒957-8585
新潟県新発田市富塚 1270
敬和学園大学 IPO事務局 |
締切: |
2007年1月31日 |
選考結果: |
敬和学園大学のHPに発表する。金賞2人と銀賞3人の5人を予選通過者とし、当委員会から直接連絡する。 |
お問合せ先: |
E-mail で
jitsuzon@mbox.kyoto−inet.or.jpまで
(上記アドレスはスパム対策として全角で表記してあります。ご注意ください) |
IPOトルコ大会について
出場者: |
2人 (2007年5月現在で日本の高校生であること。男女を問わない。) |
第15回IPO
開催団体: |
IPOトルコ委員会 (責任者: Nuran Direk女史) |
会場: |
アンタリア市内の学校 (五日間にわたり学校の宿舎または市内のホテルに宿泊) |
行事内容: |
哲学論文コンテスト(与えられた4題から1題を選択し、その主題について4時間以内に論理的なエッセイを英語で書き上げる。) |
旅費・滞在費: |
日本・トルコ間の航空運賃は日本委員会が負担する。アンタリアでの5日間の、食費を含む滞在費はトルコ委員会が負担する。 |
付添い: |
IPO日本委員の北垣宗治、林貴啓が往復とも付添い、トルコ滞在中のアドバイザーを務める。 |
IPO国内委員会
〒957―8585 新発田市富塚1270
敬和学園大学延原研究室内 日本IPO事務局
(TEL.0254―26―3636)
備考:日本IPOの国際IPO大会出場について、学術的には、日本ホワイトヘッド・プロセス学会(JSPS)が精神的に支持いたします。同学会は、国際的には、国際プロセス・ネットワーク(International Process Network)の一員として活動しています。IPNは、本年7月オーストリアのザルツブルク大学で、第六回国際ホワイトヘッド学会(The 6th International Whitehead Conference)を開催し、全世界から300名のホワイトヘッド学者が参加いたしました。延原研究室は、日本ホワイトヘッド・プロセス学会の企画委員長室、IPNの理事室、を兼ねています。JSPSとIPNの活動については、PDE Inter-Universityニューズレタ―の誌上でご案内いたします。
(文責:延原)
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