キャンパス日誌

【チャレンジ学生6】故郷イタリアのこと

故郷イタリアのこと

ペルベルシ

右側がジョバンニさん

自分がイタリア人であると人に言うと、「イタリアはいいところでしょう」と決まって言われます。もちろんイタリアは日本と全然違うところですから、文化や歴史、習慣、一日の過ごし方や仕事の仕方、食事のとり方まで日本とはまったく違います。でも、それだけでイタリアはいいところであって日本はそうではないとは言えません。
僕は、今年の夏休みに1ヶ月半帰国して、日本とはまったく違う生活をしてきました。確かにイタリアの若い人は、日本の若者よりも楽しみを見つけられますが、それと同じように、日本と比べものにならないくらい危険なことにあう場面が多いです。そういうことを考えるとやっぱり、「イタリアはいいところでしょう」と言う人に、僕は「日本と同じです、良いところもあれば、そうでないところもありますよ」と答えることになります。イタリアというだけで「いいところ」と決め付けることはできないのです。
僕は12年間日本に住んでいます。最近感じていることは、日本を「外国」とは言えないし、イタリアを「故郷」ときっぱり呼べないということです。僕はイタリアを12年前に出て全く環境の違う日本に住んでいます。日本とイタリアを比べれば比べるほど日本とイタリアの良い所が見えてきます。だから外国へ1回でも行くということは大きな経験になります。自分自身がよく見えてくるし、自分の国を見つめなおす一つのチャンスだと思います。(英語英米文学科4年 ペルベルシ ジョバンニさん)