キャンパス日誌

【チャレンジ学生17】共感してもらう喜び

共感してもらう喜び

堀聡美

私が初めて短歌をつくったのは、中学1年生の5月でした。みんなで「きらきら短歌」に応募するため、国語の時間に先生から配られた用紙に適当に書きました。当時、毎年5月のこの1時間が大嫌いでした。
そんな私が短歌を好きになったのは、高校に入学して最初の芸術(書道)の時間につくった短歌を、先生に褒めてもらったことがきっかけでした。その年の9月には、「新潟県民短歌大会」高校生の部で、原田清先生選・佳作を受賞しました。このころから応募している「にいがた市民文学」短歌部門でも4年連続入選しています。

 

『空と雲 ジーパンとシャツ 青と白 私の好きな さわやかな君』
(新潟日報2007年1月29日朝刊 日報読者文芸 短歌 馬場あき子先生選)

 

上記の短歌が「新潟日報」に掲載されるとは思ってもみませんでした。そもそも応募した理由は、文学の若月忠信先生から勧められたからです。高校生の時は先生に「自己満足で終えるな」「共感できない」等の指摘を受けることの多かった私が、大学に入学して、共感してもらえるような短歌をつくれるようになりました。
私の短歌の殆どが実体験です。そのせいか、ふとした時に思い出しながらつくっています。もちろん、スランプに陥る時期もあります。その時の気持ちをきちんと思い出せずに、悪戦苦闘しながらつくっているからかもしれません。また短歌が似たり寄ったりしていることもスランプの原因の1つです。自分のことばを増やし、人に共感してもらいつつ、感動してもらえるような短歌をつくっていくことが今の私の目標です。(国際文化学科2年 堀聡美さん)