キャンパス日誌

【チャレンジ学生20】歌う人生

歌う人生

五十嵐久珠

敬和祭にて(中央が五十嵐さん)

私は幼いころから歌うことが好きで、テレビに映る歌手と一緒に歌ったり、コマーシャルで流れる歌までまねしているような子でした。
中学で進路を決める時、担任の先生から敬和学園高校を薦められました。進路指導室で高校の紹介ビデオを見て、声楽部があることを知り、すぐに受験を決めました。今思えばなんて小さな動機だったのだろうと思いますが、当時の私には、とても重大なポイントだったのです。
高校では、さまざまな音楽に触れることができました。私はクリスチャンではなかったので教会に行く習慣はなく、讃美歌は高校に入ってから初めて歌いました。そんな中で、特にグレゴリオ聖歌のような宗教音楽に深い関心を持ちました。歌詞は、同じような言葉の繰り返しですが、全体的に綺麗で、落ち着く和音が大好きになりました。
敬和学園大学に入学して、合唱のサークルをつくろうかとも考えましたが、私にはそこまでの力はなく、大学外で歌える場所はないかと探しました。そして、ゴスペルの団体「ブラザータイスケ・マス・クワイアー」と出会い、歌っています。今の私にとって、神を讃美する歌は、ただ歌うだけのものではなく、もっと特別なものとなっています。
これまでの生活は、まさに歌と共に流れてきました。これから就職しても、いつまでも歌と共に人生を歩んでいきたいと思っています。歌うことの楽しさを教えてくれた先生や仲間のみんな、知り合ったすべての方々に感謝しています。(共生社会学科3年 五十嵐久珠さん)