キャンパス日誌

【チャレンジ学生21】一期一会

一期一会

樋口直紀

「疲れたー。」帰路につく車中、こうつぶやいていることが少なくありません。慣れない環境は見習いの体に疲労を蓄積していくのだと実感しました。4年間の学生生活もあっという間に終わりを告げようとしている今、私は就職先の新潟日報社で一足早く社会人を経験しています。
編集局で働き始めたのは12月のはじめ。卒業までの4ヶ月間、私は学生生活を楽しむことより少しでも早く社会人に近づくことを選びました。最近は先輩の仕事を横目で見つつパソコンに向かい、ひたすらキーボードをたたき、「たうん情報」というものを作成しています。仕事はとても単調で、イベント情報などを記事の規格に合うようにまとめ、主催者に内容の確認をし校正を行い、提出するというものです。ですが、ほんのちっぽけな記事でも新聞にしっかりと載っているのを見ると本当にやりがいを感じ、かつ誇りを持てます。同時に私も新聞制作に関わっている1人であるという責任の重さが身にしみます。この仕事は配属先の決まっていない私にとってもう一生経験できないものかもしれないと考えると、単調でも大変貴重な時間を過ごしている、こんな風に感じます。
前途多難ですが、これからは「半社会人」から脱却し、社会人となり、会社にとって、また会社に関わるすべての人にとって有益な人物になっていけるよう、1つずつ努力を重ねていくつもりです。そして仕事にしても付随する人間関係にしても今経験できるすべてをこれからの自分の血肉とするため、働いている時間を大切にしていきたいと思っています。(英語文化コミュニケーション学科卒業 樋口直紀さん)