キャンパス日誌

【チャレンジ学生25】奏楽と出会い

奏楽と出会い

阿部由紀恵

卒業式にて

私が奏楽を始めたのは、敬和学園高等学校に入学したのがきっかけです。高校には立派なパイプオルガンがあり、もともとピアノが趣味だった私にとって、このパイプオルガンを弾くということは、夢のようでした。同時にクリスチャンでない私が、奏楽者という礼拝の大事な役を務めていいものかという戸惑いも最初はありました。しかし、毎朝の礼拝で次々と出会う讃美歌は、とてもきれいなメロディで、私の奏楽に対する想いをどんどん真剣にさせました。
私がよく弾いた曲に、ゴスペルの“AS THE DEER”があります。メロディが美しく、お気に入りの曲です。音と音を繋げてきれいに聞こえるように、毎回十分な練習をしてきました。当番の数も多く大変だなと思うこともありましたが、聴いてくれた人から「今日の曲もよかったよ」など感想をもらえるのがとてもうれしく、ここまで続ける原動力となってきました。さまざまな人や曲との出会いから得たものが多く、続けてきて本当によかったです。
人前で弾くことは簡単にできることではありません。大学に入ってすぐに「奏楽をやらないか?」と誘ってくださり、楽譜の準備やスケジュールの調整をしてくれた職員の皆さん、専門でもないのに練習をみてくださったピアノの先生、こんな歳までピアノを続けさせてくれた両親にとても感謝しています。高校から大学まで7年間も奏楽者を務めることができ、最高の学生生活になりました。(英語文化コミュニケーション学科卒業 阿部由紀恵さん)