キャンパス日誌

【チャレンジ学生27】異なる価値を認めること

異なる価値を認めること

裏表紙チャレンジ学生(森山くん)

陪審員7号を演じる森山さん(中央)

僕は「ドラマ」の授業で、陪審員3号と7号の役で『12人の怒れる男たち』を英語で精読しました。
想像してみてください。あなたが裁判員の一人に選ばれることを。正直なところ、難しいですよね。人の人生を左右するかもしれないのですから。3号も7号も被告少年の有罪に投票した人たちですが、自分の息子と被告を重ね合わせた3号や、大好きな野球のために早く終わらせたい一心の7号、有罪に投票した理由の良し悪しは別として、その両者が違った視点で有罪へ至った経緯に少なからず共感できる部分がありました。
『12人の怒れる男たち』では、そんな考えや性格、年齢、価値観、生まれ育った環境など、全く違う男たちが意見をぶつけ合い、認め合いながら1つの判決を下していく過程が描かれています。特に、物語が展開するにつれて、疑わしき証言を検証していく様は、引き込まれるものがあります。
11月の舞台公演では、自分自身をテキストとは違う実際の劇場空間に身を置き、自分なりの判決を出してみたいです。(英語文化コミュニケーション学科3年 森山貢さん)