キャンパス日誌

【卒業生リレーエッセイ24】~グラフィック・デザイナーとして活躍する伊藤大輔さん~

大好きな母校とデザインの仕事

私は今、新発田市内の印刷会社でグラフィック・デザイナーをしています。グラフィック・デザイナーは主に紙媒体、パンフレットやポスター、折込広告等をデザインする仕事です。お客さまからいただいた原稿をもとにお客さまのイメージをカタチにできるよう日々精進しています。実は、このカレッジ・レポートを編集しているのもこの私です。
私が卒業するころにはもうすでに就職氷河期が始まっていました。就職活動をするもののなかなか内定をもらうことができず、結局就職ができないまま卒業することになりました。そんな私はもう一度、夢を追うべく卒業後、専門学校へ入学しました。最初は自分の夢であった3DCGクリエーターになるために勉強をしていましたが、ある時、グラフィック・デザインの講義を受けている中で「自分のやりたいことはコレだ。」と思うようになり、徐々にグラフィック・デザインの世界に惹かれていきました。
グラフィック・デザイン、その中でとりわけ心惹かれたのが広告デザインでした。広告は映像や音楽とは違い、極端ですが、紙一枚で見ている人にそれが何であるのか一瞬にして伝え、時には感動さえも与えます。そんな世界にとても魅力を感じ、必死にデザインを勉強し、私はデザイナーになることができました。
私は大学の4年間、真面目に勉強をしたとはいえません。しかし、大学で出会った素晴らしい人たちや遊びも含め、その出会いから得たものは少なからず今の仕事に活かされていると思います。
デザイナーになって何年か経ちますが、「どうすれば伝えることができるか」と毎日頭を悩ませています。そして、悩んでいることと同時に、楽しんでいる自分もそこにいます。本当にこのデザインという仕事が好きなんだと実感します。
母校である敬和学園大学からも、現在たくさん仕事をいただいており、大変感謝しております。これからも、皆さんに感動を与えられるデザインを作り続けられるよう努力していきたいと思います。(1997年度卒業 伊藤大輔さん)