キャンパス日誌

【卒業生リレーエッセイ30】~社会福祉士として活躍する荒木いづみさん~

大切な、小学校の時の夢と今の夢

荒木いづみ

2009年度卒業 荒木いづみさん


今回、この寄稿のお話をいただいて、小学生の時に書いた作文を思い出しました。それには「世話好きな私」と題して将来の夢が書かれています。幼いころからおばあちゃん子だった私の夢は「ずっとおばあちゃんたちと暮らすこと」。地域のお年寄りとも交流があり、その中でかわいがってもらった私は、いつかそんな大好きな人たちに恩返ししなくちゃ、と思っていた覚えがあります。
私は今、高齢者対象の通所介護施設で、生活相談員をしています。朝夕の送迎や食事・排泄などの支援はもちろん、利用にあたっての契約や介護保険の請求業務などを行っています。日々、力不足を痛感し反省してばかりですが、ご利用者様と一緒に、笑顔のたえない毎日です。
大学を卒業して4年が経ち、時が流れるのは本当に早いと感じます。好きなことを自由にやっていた在学中も、いつも時間は足りませんでした。アルバイトや友達との遊び、3つのサークルに所属し、楽しい毎日を送っていました。そんな中でも授業にはしっかり出席して、今では、少しはサボってもよかったかな?と思うこともあります。ボランティア活動や現場での実習、また所属していたチアリーダー部での福祉施設訪問など、いろいろな経験をする中で、曖昧だった夢が「福祉の現場で働きたい」という目標に変わっていきました。

荒木いづみ

ほほえみ溢れる楽しい職場(左が荒木さん)


楽しいことだけでなく、悩み苦しんだ時期もありましたが、卒業の年に社会福祉士の資格を取得、夢だった高齢者福祉の現場で働くことができています。家族、先生方や先輩、一緒にがんばった友人たちの支えがあってこそ叶えられた夢でした。でもまだまだ夢の始まりです。福祉のプロとして、もっともっと成長していきたいです。
そして私にはもう1つ、大事な夢がありました。それは「お嫁さんになること」。その夢も、一昨年、学生時代から付き合っていた夫に、叶えてもらいました。今では「おいしいご飯がつくれるお母さんになること」が、次の夢です。(2009年度卒業 荒木いづみさん(旧姓:青栁))