キャンパス日誌

【授業紹介2】異文化コミュニケーション論(担当:中村義実)

未知の世界を知ることで未来を切り開く力を養成

異文化を知ることで自分を見つめ直す

異文化を知ることで自分を見つめ直す

未知の世界にアクセスすることにより、当たり前だと思っていたことが、実は当たり前でないことに気がつき、ハッとする瞬間があります。なぜアメリカ人は「ドラえもん」に抵抗を感じるのか。なぜイスラム系の人々はスカーフを着用するのか。なぜ「空気を読む」が英語にならないのか。例えば、これらの問いを探っていくことで、自分の見え方、世界の見え方が変化します。
異文化を知ることは、自分中心の発想を見つめ直すきっかけを与えてくれます。未来ある若者たちに、異文化を通して、自分の活路を柔軟に切り開く力、勇気、そして希望を与えたい。そんな願いを持ってこの授業を進めています。(英語文化コミュニケーション学科教授 中村義実)

受講学生のコメント

異文化を知って、日本の魅力を再発見

受講生の石崎理恵さん

受講生の石崎理恵さん

私は日本が大好きです。正直「異文化」にそんな積極的ではなかったのですが、この授業を受講し、異文化に触れることはむしろ日本の魅力を深く知ることに繋がるのではないかと思いはじめました。
特に「ドラえもん」がこの夏、初めてアメリカに進出した話は印象的でした。進出がこんなに遅れたのは「異文化」の壁があったからです。例えば、のび太のヒーロー像。アメリカンヒーローと言えば、「たくましくハンサム」な自立型が定番であり、ドラえもんに甘えてばかりののび太はアメリカンヒーローとして失格です。しかし、彼が時々見せる優しさ、不器用ながらも一生懸命動く姿は最高にかっこいいと思いませんか。アメリカ版はアメリカ文化に合わせて脚色されましたが、私は、日本を代表するこのアニメの魅力が「ありのまま」にアメリカ人に伝わって欲しいと授業を通して心底感じました。「異文化」を学ばなければ、こんなにも日本の魅力に気づくことはなかったと思っています。「異文化」を知ることは、私にとって「日本」、そして「自分」を知ることでもあるのです。(英語文化コミュニケーション学科3年 石崎理恵さん)