キャンパス日誌

【授業紹介5】共生とケア演習(担当: 趙晤衍)

多様化する現代社会の課題を地域福祉の視点で考える

粟島住民との情報交換と交流

粟島住民との情報交換と交流


この演習では、地域福祉という視点を軸にまちづくりや地域活性化への理解を深めています。
福祉のイメージと言えば、障がいや高齢、児童といった分野をすぐ思い浮かべる人が多いのではないしょうか。現代社会における生活課題は複雑・多様化しており、その解決策も多様なことが昨今の社会福祉実践の大きな特徴です。これらの視点を踏まえて、地域住民の抱える生活課題をまちづくりや地域活性化の視点から捉えなおす福祉の新しい方向を地域ぐるみでどう位置づけるかについて考えています。
これまでのように大学内での自己完結的な学びだけでなく、学生たちが地域から学び、地域によって成長することを心がけています。(共生社会学科教授 趙晤衍)

受講学生のコメント

身近な地域を自分自身が考えるゼミ

受講生の長谷川直生さん

受講生の長谷川直生さん

このゼミは、主に地域社会に重点を置いた内容となっています。これまで、粟島浦村での2泊3日の合宿、上赤谷地区でのソバの刈り入れボランティアなどの活動を行っており、授業内ではそれぞれの地域に関する学習を進めてきました。
特に粟島浦村についての学習は、前期からさまざまな地域活性化の可能性や島内の問題の解決について議論を交わし、「海岸に流れ着いた大量の漂着物でアートを製作」などさまざまなアイディアについて話し合いました。ついには1年先輩の合宿に一足早く参加させていただくに至り、粟島への理解を深めていくことができました。このような地域を主体にした学びを活かすため、後期には自分の住む地域の環境問題、地域活性化などについての個別報告を課題にしています。訪問地や自分の住む地域について、自分で考えることのできる機会が与えられているのはとてもよいと思っています。
これから行われる12月の上赤谷地域住民と行う予定の新ソバの試食会、そして来年の粟島訪問に向けて、さらに学びを深めていきたいと思います。(共生社会学科2年 長谷川直生さん)