キャンパス日誌

【学生インタビュー】違う立場を知り、他者の気持ちを受け入れることができた

若山真生さん(国際文化学科4年)

学生によるインターネット配信番組で、裏方からMCへと転身した若山さん。
サークル活動では入院する子どもたちへ本を届ける「サンタ・プロジェクト」に参加。
さまざまな活動を通じて、立場が変わると見える景色も変わることを、実感したようです。

インターネット番組「Keiwa Lunch」の収録現場。人前で話す度胸と自信が持てるようになりました。(写真: 左が若山さん)

インターネット番組「Keiwa Lunch」の収録現場。人前で話す度胸と自信が持てるようになりました。(写真: 左が若山さん)

——— 学生たちで運営するインターネット番組「Keiwa Lunch」でMC(番組進行役)を担当されていますね?
「はい、2年生の時は機材を使って配信の裏方として参加していましたが、3年生からMCを担当しています。最初、カメラを向ける側から向けられる側になった時、ガッチガチに緊張して言葉が出ず、頭の中が真っ白になってしまいました。立場が変われば感じ方も変わるんだ、とその時実感しました。」

「 Keiwa Lunch」の経験を生かして、敬和祭のステージでも司会をしました。 

「 Keiwa Lunch」の経験を生かして、敬和祭のステージでも司会をしました。 

——— 他にも、一人で歩いて東京に行くということにも挑戦したそうですね。
「個人的に挑戦したのですが、実際に歩けたのは新潟から燕三条までです。その先は、バスやヒッチハイクなど、皆さんに助けてもらって、東京に辿り着きました。それまでは、一人の力で何でもできると思っていたのですが、誰かの助けを借りないとできないこと、一人の限界、そういうものに気づかされた経験でした。敬和学園大学は僕のように無謀なことをする、自由な価値観を持った学生にも親身に寄り添ってくれる、そんな雰囲気があるので、とても居心地がいいですね。」

リベラルアーツのよさを生かして積極的に他学科とも交流

——— 敬和学園大学は学科間の履修についても、自由度が高いですよね。
「僕は国際文化学科ですが、双子の姉が共生社会学科にいることもあり、共生社会学科のゼミも履修しました。そこで感じたのは、他のメンバーは共生社会学科の視点で共生について学びますが、僕は国際文化学科の視点で共生を見ている、ということでした。立場が違えば視点が変わるということを、『Keiwa Lunch』の活動だけじゃなく、実際の授業でも感じました。」

サークル活動を通して知った、人の心の温かさとつらさ

——— サークル活動にも積極的に取り組んでいるそうですね。
「『俺たちのバイブル』という聖書サークルに、立ち上げのころから参加しています。聖書を読むというと、堅苦しいイメージがありますが、気軽に楽しく聖書と関わっていけるサークルです。中でも『サンタ・プロジェクト』は、多くの人と地域ぐるみで一緒に取り組める、とても有意義なプロジェクトです。」

サークル仲間と居酒屋で語り合うのも楽しい時間です。

サークル仲間と居酒屋で語り合うのも楽しい時間です。

——— それはどのようなプロジェクトなのでしょうか。
「クリスマスの時期、病気で入院していて家に帰ることができない子供たちに絵本をプレゼントするプロジェクトです。地域の書店さんで一般の方が本を買ってくださって、それを僕たちが包装して子供たちに届けます。このイベントに参加するまで、僕はクリスマスというのは当たり前にある行事だと思っていたんです。でも、それを当たり前に享受できない子供たちがいること、そして、それを支える人の存在に気づかされました。『サンタ・プロジェクト』のおかげで人の心の温かさやつらさを知ることができました。」

——— たくさんの経験で気づいたことはありましたか?
「自分の存在を認めてもらう心地よさを敬和学園で知りました。違う立場の人の気持ちを受け入れ、お互いの存在や価値観を大切にした活動をしていきたいです。」

「 サンタ・プロジェクト」では、地域の皆さまからお預かりしたプレゼントの本を包装しました。

「 サンタ・プロジェクト」では、地域の皆さまからお預かりしたプレゼントの本を包装しました。