キャンパス日誌

地域に開かれた知の拠点として、教養講座オープンカレッジを開催しました

敬和学園大学は、山田耕太学長、桑原ヒサ子名誉教授を講師に、今年度も地域の皆さま向けの教養講座、オープンカレッジを開催しました。
オープンカレッジは開学以来、毎年開催しております。近年は、新発田市会場では本学教員による講演、聖籠町会場では子どもたちを対象とした英語や陶芸の講座を開催しています。

イクネスしばたにてオープンカレッジを開催しました

イクネスしばたにてオープンカレッジを開催しました


 

今年度は、10月18日に桑原ヒサ子名誉教授による「忘れ去られたナチス機関誌『女性展望』から掘り起こす女性像」、10月25日に山田耕太学長による「忘れられない新発田の人-山川丙三郎-」の講座を開講しました。

桑原先生の講座では、ナチス・ドイツ時代に、当時の日本やイタリアと同様に「母性主義」であると理解されてきた女性像が、果たして本当にそうだったのか、官製女性雑誌『女性展望』の記事と写真から再構成しました。

桑原ヒサ子名誉教授が「忘れ去られたナチス機関誌『女性展望』から掘り起こす女性像」について講演しました

桑原ヒサ子名誉教授が「忘れ去られたナチス機関誌『女性展望』から掘り起こす女性像」について講演しました


 

山田学長の講座では、イタリアを代表する国民文学「神曲」全曲を翻訳した、新発田(上舘)出身の山川丙三郎がどのようにして「神曲」と出会って翻訳したのか、スライドを用いて最新の成果を明らかにしました。

山田耕太学長は「忘れられない新発田の人-山川丙三郎-」について講演しました

山田耕太学長は「忘れられない新発田の人-山川丙三郎-」について講演しました


 

2回の講座を合わせて、のべ68名の方々にご参加いただくことができました。

参加者の皆さまからは、「本講座でなければ知り得ることができない内容でした。『知る』ことは楽しいことと思いました。いつの時代も女性は大変だと感じました。」「あまり歴史では取り上げられないナチス・ドイツ時代の女性の役割や実態について詳細に解説いただき大変参考になりました。」「新発田に生まれたけど山川丙三郎は全く知らなかった。大変な偉業をされた人を詳しく学ばせてもらいました。『神曲』を読んでみようと思います。」といった感想をいただきました。

地域に開かれた知の拠点として大学の学びを地域に還元し、地域の皆さまが「ここに敬和学園大学があってよかった」と思っていただけるよう、このような機会を今後も積極的に提供してまいります。