チャペルのひびき

ピースメイキング

 挨拶を一つすることの中にも勇気がいる。気の合わない人もいるし、けんかをしている相手もいる。だから、一歩ふみ出して挨拶することは、過去の自分をのりこえることであり、未来の平和をつくり出すことである。2008年から佐渡で行われているピースキャンプ、昨年から5日間のプログラムになり、敬和からも学生たちが参加した。主催する日本キリスト教団新潟地区世界宣教委員会の三村修牧師が、20世紀の教会が分裂から一致へと転換したこと、非暴力運動が世界各地に展開してきた歴史の中に、ピースキャンプがあることを教えてくださった。今年も多くの参加者を期待したい。(大澤 秀夫)

Ⅰ.チャペル・アワー
説  教 「 いと小さな者の一人 」 事務局長 加 藤 順 先生
20130705チャペル・アッセンブリ・アワー

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講  話 「 わたしメッセージで話そう―佐渡ピースキャンプへのお誘い 」 日本基督教団佐渡教会牧師 三村 修 先生
20130705チャペル・アッセンブリ・アワー

参加学生の感想
感想1)あいさつは大切だということはよく分かるが、嫌な人、批判的な人にあいさつをするのは難しい。就職のためにも今から慣れておいたほうが良いが、勇気を出すための一歩が足りない。この間、敬和の人はあいさつがいいと言われた、わたしは“敬和”をきっかけに一歩を踏み出せればいいなと思う。選ばれることは恐怖を伴うのだなあと、加藤先生のお話を聴いて思いました。
感想2)暴力というものは、普段目に見えるということはなかなかありません。見えない暴力が見える暴力を生み出すことが良く分かりました。見えない暴力への自覚を持つことは非暴力的手段で平和を作ることだと思います。
感想3)3ヶ月も経てば、苦手な人とそうでない人がはっきりして、苦手な人を無意識に避けるようになる。できるなら苦手な人とは、関わりたくない。しかし、社会に出るとそういうわけにはいかなくなる。大学生のうちに、自分と異なる考えを持つ人を受容できるようにならなければならない。また、3ヶ月も経てば、周囲の人に自分の弱さが1つ2つ知られてしまう。それを指摘されて腹を立ててしまうこともある。その点でも自分の弱さを自覚し、受け入れて克服していかなければならない。自分の弱さを受け入れることができれば、おごることなく、堂々と生きていくことができる。この2点が、私の心に刺さった。自分の弱さから目をそむけ続け、苦手な人から徹底的に距離をとり続けていた。折角大学に入ったのだから、勉学だけでなく、内面も向上させていこうと思う。今日の話を忘れないようにしたい。
感想4)佐渡ピースキャンプの案内を聞いて、非暴力の大切さを知った。自分の気持ちや考えを伝えるときは言葉などによって伝えようとするもので、暴力なんてもってのほかだと思う。だけど世界には戦争をしている国もあるし、日本にも暴力を振るう人はたえない。それはとても悲しいことだと思う。自分の気持ちや考えを人にちゃんと伝わるように反すことはとても難しいことだけど、一人ひとりが分かり合おうとする気持ちを持つことが大切なのだと分かった。一人ひとりが「人」と分かり合おうとする気持ちをもてたら素敵だと思った。