チャペルのひびき

三人いれば

 「将来こうなりたい」と憧れる先輩が職場に三人いたら、会社を辞める可能性は断然低くなる。そんなアンケート結果を新聞で読んだ。聖書にも、「二人が心を合わせたら」とか、「二人または三人が私の名によって集まる」と書かれている。つまり、二人が心を合わせることは随分むずかしいことであるのだ。そのためには率直、誠実に他人に向かい合わなくてはならないし、対立、衝突さえも覚悟しなければならない。けれども、もし、きちんと喧嘩をするならば、一歩深い仕方での一致もおこるだろう。教職課程を終えようとする四年生たちの発表は、涙を通り越した笑顔で輝いていた。(大澤 秀夫)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「 三人いたら 」 宗教部長 大澤 秀夫 先生
20131004チャペル・アッセンブリ・アワー

Ⅱ.アッセンブリ・アワー 
講話 「教職課程履修学生の発表会」 教職課程履修学生
20131004チャペル・アッセンブリ・アワー

20131004チャペル・アッセンブリ・アワー

参加学生の感想
感想1)願いは、一人で心の中に思うだけでなく、口に出してもう一人に呼びかけ、心を一つにして行動に出ることです。私はいつも考えを心の中にとどめなかなか口に出せないことがあります。しかし、勇気を出して、もう一人に声をかけ行動できれば、何か変わっていくと思います。そしてそこに「仲間」が生まれ、小さな共同体が生まれます。人間は一人ではなく、仲間がいることによって、行動の幅や世界が広がっていくと思います。信頼できる友人を三人以上作り、助け合うことで一人ではできないことが実現したり、さらに信頼が深まります。私もほかの人の三人の友の一人になれるよう努めていきたいです。
感想2)ともに心を合わせて願う人(仲間)が大切だということに気づかされました。私には心から信頼できる仲間が3人いるとは思えません。なぜなら私は疑い深い人間だからです。「この人なら信頼できるかも…、あ、でももしかしたら…」なんて思ってしまいます。この大学で4年間過ごす中で人を信用できるようになりたいと思います。
感想3)一人だけで心の中で願いや思いを持っているだけではだめだと私も思います。心の中に持っていることを口に出して人に言うことが大切だと思います。ことばには命がやどるといわれています。自分が口に出して話したことを共感してもらい2人で心を1つにできたなら、それはとっても素敵なことだと思います。私も信頼できる人を3人見つけていきたいと感じました。
感想4)人が生まれるということは、一人で何かをするためでなく、だれかと思いや考えを共有して、自分たちの世界が社会を作っていくためでもあるのだと思いました。また、自分たちが作り上げた社会に出たとき、尊敬ができる先輩や信頼のおける友人ができていたらよい社会人になれるのではないかと思いました。