チャペルのひびき

行き詰まった、その時に[2013-12-06]

 12月25日のクリスマスに先だって、マリアとヨセフの旅はすでに始まっていた。妊娠を知ったヨセフにはマリアを離縁するという選択肢があった。現代であれば産まないという選択肢さえあり得るのかもしれない。しかし、彼らは選ばなかった。小さな命を神からの賜物として受け取ったのである。それがクリスマスに向かう歩みだった。葛野先生から「死刑と誤判」をめぐる講演をうかがった。これもまた命をどう受け止めるかという問題である。(大澤 秀夫)

Ⅰ.チャペル・アワー
説  教 「 神われらと共にいます 」 准教授 山﨑 ハコネ 先生
20131206チャペル・アッセンブリ・アワー

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講  話 「 死刑と誤判―限りある人間の力と絶対的刑罰 」 一橋大学法学研究科 教授 葛野 尋之 先生
20131206チャペル・アッセンブリ・アワー

参加学生の感想
感想1)心理学で最近『誘導』について学習したが、警察官が自白を促すための誘導を行っていると思った。不安な気持ち、言葉による追い詰められる感覚など、拷問も、丁寧な対応も含め、気づかないうちに虚偽自白を促す行為につながっている。私は死刑をなくすこと、というよりは、警察のそのような対応の仕方をあらため、死刑でも、ほかの犯罪でももっと正しさを求めてもらいたい。どうしようもない犯罪が増加しているのはわかるが、そのひとつ一つにかかわる人間の命の重さがあることも確かだ。
感想2)山﨑ハコネ先生は、授業を受けていて面白くて優しい先生だけど今日のお話を聞いて、いつものハコネ先生とは全く違う感じで驚いたけど素晴らしいお話だと思いました。
感想3)誤判による死刑はあってはならない事だ。あらゆる方向から対策を取って、避けられなければならない。被告の犯行に疑問が残る場合に死刑にするべきではないし、自白強要の可能性も考慮し、自白に重きを置きすぎていないことが大切だ。幸いいくつかの執行前の死刑誤判の例があり、どのように誤判に至ったのかがわかる。この失敗を熟考し、今後の裁判でどのような点に注意し、判決を下さなければならないのか、一人ひとりが考えていかなければならないと思った。
感想4)私は個人的には死刑制度に反対する意見である。人間は人間である限り、絶対に誤りは起こる。故に警察、検察、弁護士、裁判官の考えは、100%正解ではないからである。人が人を裁くことには限界がある。もし、最高刑が無期懲役であれば、もし冤罪だと分かっても、生きていれば取り返しがつく。また、苦痛の面で言っても死刑は一瞬で終わってしまうが、無期懲役は長い期間苦しみながら少しでも罪を償えるし、遺族に対して何か言ったりできるチャンスもあるからである。

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