チャペルのひびき

平和をつくる技術

 世界を悠久の時をかけ、深い思慮のもとで造られた神様は、私たちが抱える問題に対しても、深い御心をもって臨まれ、長い時を用い(ふさわしい時に)解決してくださるということを荒井真理先生は教えてくださいました。それは、神様の備えてくださる時を待ちつつ生きるということでもありましょう。アッセンブリ・アワーでは、三村修先生が、マーシャル・ローゼンバーグの提唱した「非暴力コミュニケーション」について紹介してくださいました。人と人とを結ぶ(和解させる)コミュニケーションは、頭(知恵)と心(想像力)を用いた技術であることを教えられたような気がします。「誰が何を必要としているのか」、「私に何ができるのか」という二つの言葉を心に響かせながら、相手との関わりを暴力によらずに築いてゆくことの大切さ。これはまた、国と国との関係においてもあてはまることでしょう。憲法の精神を重んじつつ非暴力コミュニケーションに努めてきた国の歴史が変えられようとする今だからこそ、この平和の技術を多くの人が学びとってほしいと思います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー
説教 「 永遠というカレンダーをめくる神様 」(新潟地区交換講壇) 日本基督教団佐渡教会 牧師  荒井 眞理 先生
20140704チャペル・アッセンブリ・アワー

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「 あなたの世界を変えるいのちの言葉 」 日本基督教団佐渡教会 牧師  三村 修 先生
20140704チャペル・アッセンブリ・アワー

〈参加学生の感想〉
感想1)私は、クリスチャンではないのですが、様々な聖書の言葉に救われてきました。その中で、「見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです」。この言葉もまた例外ではないです。また、「乗り越えられない試練は、与えない。」この言葉も大切にしています。救われてきました。
感想2)今日の説教を聞いて、神の優しさを感じた。神様は長い時間をかけて、私たちが住める世界を創りました。私は、なぜ神様は長い時間をかけて、世界を作ったのか疑問を持ちました。しかし、今日の説教により、私は神がこの世にいる生き物に愛を持っているため、生き物が快適で、安心して暮らせる世界を長い時間をかけて創ったのではないかと考え、神様の心の広さを改めて知りました。
感想3)人類が現れてから今までの時間は、とても短い。自分が生きる時間はもっと短い。神は地球のあらゆるものを造ったが、その中で大きいものと小さいものがあっても平等に尊いものとしたと分かった。だからこそ、自分は小さく、とるに足らない存在だけれど、神は他のものと平等に愛をそそいでいると感じた。苦しい時があっても、それは神からの試練で未来の幸せにつながるものと信じることが大切だと思った。それと同時に自分の過ちを反省することも大事だと思った。
感想4)私達人間が誕生してから、今の歴史は、地球の歴史から見れば、本当にちっぽけなものだと思いました。印象に残った言葉は、「神はゆっくりとそのものごとをよい方向に導いて下さる」。その通りだと思いました。私たちはすぐに結果を求めようとするから、神様からの答えがすぐに来ないと焦るし、怒りになってしまう。しかし、じっくりと待つことでよい答えを与えてくれると思いました。