チャペルのひびき

本物を見分ける力を養うことの大切さ

藤野豊先生(本学教授)がご友人のお坊様のお言葉を紹介くださりながら、宗教の意義についてお伝えくださいました。仏教、キリスト教を問わず、人間の命の尊厳に対する理解を深める上で、また社会を大きく変革する上で、宗教の持つ世界観が大きく寄与してきたことを改めて覚えることができました。チャペル・アワーにおいては、松永堡智先生(新津福音キリスト教会牧師)が、一見、宗教の様相を呈しながら、洗脳によって、人間を支配してゆくカルト宗教の恐ろしさについて、また、どのようにしてそれらの誘惑に抗していったらよいかということを、具体的にお教えくださいました。藤野先生、松永先生のお話を心に留めつつ、本物の宗教と偽りのそれとを見分ける力を養っていただきたいと願います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー
説教「親鸞とイエス」 教授 藤野 豊 先生
20150501チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 カルト対策講義「全体像をつかむまで」 新津福音キリスト教会 牧師 松永 堡智 先生
20150501チャペル・アッセンブリ・アワー2

〈参加学生の感想〉
感想1)キリスト教よりも身近な仏教の「親鸞」が差別・平和について、キリスト教と同じように考えていたことに驚きました。どんな宗教でも、一番最後にたどり着くのは同じだということが分かりました。一人の人によって、たくさんの人が命を奪われたり、人生を狂わされてしまうことがあるのは、本当に怖いと思いました。知らず知らずのうちに自分が気付かずにマインドコントロールされているのは怖いし、ちゃんと自分の意志を持って、生活していかなければいけないと改めて思いました。
感想2)今回のチャペルで宗教の本来の姿を知りました。神の教えによって人間の変えられない自然や平和について考え直すということを聞いて、今までそういう考えはなかったので新鮮でした。今までの宗教のイメージは藤野先生の言ったとおり“怖い”や“洗脳されてしまう”といった感じでしたが、見方が変えられた気がします。
感想3)松永先生の話を聞いて、人が何か悪いものに洗脳されたりしてしまうのは怖いことだと思いました。キリスト教などの自分の人生を導いてくれるものに感銘して信じることは良いと思いますが、模擬宗教などに洗脳されて事件を起こしてしまったりすることはとても悲しいことです。
感想4)松永先生のカルト対策講義を聴いて、本当に宗教とカルトは表裏一体だと思う。自分で見分ける目をきちんと持たなければならないと改めて感じた。