チャペルのひびき

心をもって心を聴くこと

佐渡ピース・キャンプ(日本基督教団・新潟地区世界宣教委員会主催)に関係する二人の先生をお招きすることができましした。チャペル・アワーでは、三村修先生(佐渡教会牧師)が旧約聖書の「コへレトの書」の中の「水の上にパンを投げよ」との聖句の持つ意味を、パワーポイントを用いながら、説き明かしてくださいました。うれしそうに笑顔でアヒルにパンを与えていた画像の中の男の子のように、喜びをもって与えるものとなりたく思います。
ハワード大学からの留学生を歓迎した後にもたれたアッセンブリ・アワーにおいては、非暴力活動家の小笠原春野先生が、「See me beautiful.~私の中の宝探し」とのタイトルのもと、マーシャル・ローゼンバークの理論に基づき、「心をもって心を聴く」ということの手ほどきをしてくださいました。心をもって心を聴くことは、相手の中にある宝物を探すこと。SNSによる字面だけのコミュニケーションが主流となりつつある現代にあって、大切なことを教えられた、短くも楽しいセッションでした。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「パンを水に」 日本基督教団佐渡教会 牧師 三村修 先生
20160610チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「See me beautiful. ~自分の中の宝探し」 非暴力活動家 小笠原春野 先生
20160610チャペル・アッセンブリ・アワー2

<参加学生の感想>
感想1) “あなたのパンを水に浮かべて流すがよい”という言葉の意味はいろいろな説がある。その解説として“月日がたってから、それを見いだすだろう。”と付け加えてあるのは、初めの一行では伝わりきらないものがあるから。しかし、人によってさまざまなとらえ方があってもよいと思った。
感想2) Deep Listeningをした。聞く練習を初めてしたけれど、すごく大事なことだと思った。話を聞くときは、情報しか聞いていなくて相手の気持ちを“聞く”ということは今までありませんでした。今日、その大切なことに気づくことができてとてもよかったです。
感想3) 怒られているとき、怒っている人はSee me beautiful.と言っているということを学び、Deep Listeningという今までやったことがない新しい体験をし、自分にとって新しい感覚を取り入れることができ、非常に充実したCAHでした。小笠原先生のお話は面白く、いつも以上に楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
感想4) 暴力的な言葉には“See me beautiful.”という意味が含まれていて、もっと私を見てほしい。気を使ってほしいという気持ちが入っている。人の話をただ聞くのではなく、全身で聞くことが大切だと思った。