チャペルのひびき

最後に勝つこと

アッセンブリ・アワーは、2年次学生によるゼミ・ボランティア活動の報告の時間として守りました。今回は、4つのゼミによるコンテスト形式で行われました。福島潟におけるマコモの入植活動にいそしんだグッドマーカーゼミ、海岸清掃やトキの保護活動等を行った池田ゼミ、高校生によるICTカンファレンス運営の補助にあたった一戸ゼミ、内モンゴルに関する文化講演や伝統芸能披露会に関わった木下ゼミ。発表後の全体投票によって栄冠はグッドマーカーゼミに与えられましたが、どのゼミの活動も発表も甲乙つけがたいものがありました。この体験を契機に、誰かの(自然環境をも含む)ために、自らに与えられたたまものや培った力を用いることの意義により深く目覚めていってほしいと思います。この時間に先立つチャペル・アワーにおいては、高校時代の恩師がかつて語られた(その時には捉えきれなかったものの、その方の人生をよりよく知ることを通して少しずつ理解へ至ることの許された)「最後に勝てばよい!」との言葉の意味についてお話させていただきました。「最後に勝つとは」、人との比較においての勝つことではなく、各自に与えられた唯一無二(比)なる一度きりの生の重みに目覚めつつ、与えられたたまものを他者のために十二分に用いながらその生を歩みぬくことにあるのではと思っています。これは敬和における人間教育の指し示すところでもあり、ゼミ・ボランティア活動もそのこととの深いつながりの中におかれています。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「最後に勝つこと」 宗教部長 下田尾治郎 先生
20170113チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 ゼミ・ボランティア体験活動報告
20170113チャペル・アッセンブリ・アワー2

20170113チャペル・アッセンブリ・アワー3

<参加学生の感想>
感想1) 『「ユニーク」…唯一無二、個性的、もっとたどれば、人は1人ひとり違って、その命は世界に必要とされている。』という言葉はよいと思った。自分の命を大切にし、世界に必要とされ、まっとうして生きることで、最後には、「最後に勝つ」。すぐに自分を見失うのではなく、「最後に勝つ」という目標を掲げるのは大切だと思った。
感想2) 2年次になったら、ボランティア学習があることを初めて知った。私が想像するボランティアとは違う活動が多くて、人の助けになる活動はさまざまだなと思った。ボランティア活動は、する人もされる人もお互いが気持ちよく、コミュニケーションが大切だと思う。私も今ゼミでプレゼンテーションの仕方について学んでいるが、スクリーンも字ばかりではなく写真が多いほうが見ていて楽しいので、口頭発表する際など気を付けたい。
感想3) ゼミ・ボランティアの発表は、どの発表も興味深かったです。オオヒシクイを保護するためにえさのマコモを福島潟に入植したボランティア活動もすばらしいと思いました。随分昔、福島潟の稲作を胸までつかって行っているビデオを見て大変な潟なのだと思いました。そんな中、楽しくできるようにグループで工夫したり、地元の方とも仲よくなったり、ゴミ拾い・舟洗いもして最後までしっかりできたと思います。自然に生かしてもらっているという感想が一番印象に残りました。高校生ICTカンファレンスという高校生が討議し問題解決する会議があることを初めて知りました。発表者がファシリテーターや会の運営に積極的に参加し満足感を得たことが分かりました。内モンゴル文化講演・伝統芸能披露会も初めて知り、舞踏発表に挑戦したとは驚きました。一緒に舞踏するとは素晴らしい国際交流になったと思いました。