チャペルのひびき

共に生きること

チャペル・アワーでは、金山愛子先生が「共に生きる」とのタイトルのもと、心に残るメッセージを語ってくださいました。調和の中に生きることを目的として神さまによりこの世に生を与えられた被造物。けれども、私たち人間は、自らの繁栄や欲望等のために、他者(動植物をも含む)の命を損ね、傷つけながら生きてしまいがちです。その結果として、現代社会のさまざまな危機的状況が生まれてきてしまっているといってもよいでしょう。大切なことは、互いの価値を認め合い、協力し合いながら、命を大切にする社会を作っていくこと。フィリピ書の2章の「互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい」とのパウロの言葉は、そのことを教えていることを金山先生はお示しくださいました。また、この聖書の心を、敬和学園大学におけるボランティア活動の心としてほしいとのお気持ちをもお伝えくださいました。引き続くアッセンブリ・アワーは、ボランティア活動の報告会として守られました。ゼミ・ボランティア活動、そして困難な状況にある方々に寄り添うKeiwa HOPEの尊い働きの数々が紹介されました。さらに多くの皆さんが、それぞれに与えられたたまもの、また敬和の学びにおいて培った共生の心をもって、ボランティア活動に携わっていってほしいと願います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「共に生きる」 教授 金山愛子 先生
20190111チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「ボランティア活動報告会」 ボランティア委員会 
20190111チャペル・アッセンブリ・アワー2

<参加学生の感想>
感想1) 金山先生から「共に生きる」と題し、他者と共に生きることについて考えました。見えないから気づかないけれど、存在していないわけではない、という言葉をもとに、現在の環境問題を例に話されました。環境の方が先に悲鳴をあげるかもしれない今、私たちに何ができるでしょうか。人も物も隣人として捉え、支え合っているのです。存在を意識し、共存していくことが大切だと思いました。
感想2) お互いに助け合いながら生きているということに気づいていないことが多いと思いました。お互いの意見を聞き合い、助け合い、本来の人たちへ託して生き続けられたらいいと思った。お互いが価値のあるものだと理解することは平和に生きるために大切なことだと思いました。私たちが死ぬ意味は、何のために生きるかではなく、何をして生きるかであることを知りました。
感想3) ボランティア報告では、3つのゼミが報告した。主濱ゼミはくまタリアンの手軽さを教えてくれました。田中ゼミは西成区の路上生活者との関わりを知らせてくれました。長坂ゼミはムスリム教徒について異文化理解を紹介してくれました。スライド制作や発表準備に大変な事前作業だったと感じました。
感想4) 災害ボランティアについては話を聞くだけではなく、体験することが大切だと思いました。テレビなどにあまり取り上げられなくなったら、災害は記憶の中で風化してしまうでしょう。