チャペルのひびき

勇気をもって語ることの大切さ

チャペル・アワーでは、荒木陽子先生の高校時代の恩師でもあられた加藤久孝先生(日本キリスト教団新潟愛泉伝道所牧師)が、新約聖書「使徒言行録」の17章に記された使徒パウロの宣教の際のできごとについて説教してくださいました。「いまだ知られざる神に」との祭壇をもうけて未知の神を拝んでいるアテネの人々に、神が「死者の中から復活させられた」イエスこそが、あなた方の言うところの「いまだ知られざる神」その方であると語りかけます。パウロの言葉を聞いたアテネの人々の反応は芳しくはありませんでした。けれども、その中から、イエスにおいて示された神の真の愛に導かれた人々がいたことを聖書は告げています。勇気をもって、人々に語りかけることの大切さをこの箇所は伝えているように思います。引き続く、アッセンブリ・アワーにおいては、「性の多様性について考えよう」との題のもと、Keiwa-signの皆さんが素晴らしい発表の時をもってくださいました。性の多様な在り方に関しての丁寧な説明を通して、また一人の友の真摯な思いを聞くことを通して、LGBTに関する理解が深められたことは幸いでした。神さまはこの世界を豊かな多様性をもって創造されたこと、また、その中に住む一つひとつ(一人ひとり)を等しく尊いものとしてくださっていることを覚えることがゆるされました。まだまだLGBTに関しては「未だ知らぬ」ことの多い私たちに勇気をもって語ってくださった学生諸君に心から感謝いたします。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「復活のあかし」 日本キリスト教団新潟愛泉伝道所牧師 加藤久孝 先生
20190118チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「性の多様性について考えよう~Keiwa-signからのメッセージ~」 LGBT人権研究グループ Keiwa-sign 
20190118チャペル・アッセンブリ・アワー2

20190118チャペル・アッセンブリ・アワー3

<参加学生の感想>
感想1) 自分たちが知らない神さまを信仰することは少しおもしろいと思いました。アテネにはそのような神さまがたくさんいることが分かりました。それでも、そんな神さまを信仰することはすごいことでもあると分かりました。イエスの死は無知なる世が終わることを示しているという考えがあることを知りました。明治時代以前は大切な人が殺されたら、復讐をすることが義務になるというルールがあったことにも驚きました。やがて世が終わるのに無知でいるというのは、とてももったいないことをしているのだと思いました。時間を無駄にせず、日々を過ごしたいです。
感想2) 普段あまり考える機会がなかった性の多様性について学びました。男性・女性、この2種類が「性」を表すものだと思っていました。しかし、「性」は4つに分けられ、多様な特徴を持つものでした。世の中には、さまざまな人間の価値観で溢れているにも関わらず、同性愛者やゲイ、おネエの存在がマイノリティと見られることが当たり前になっているのはとても残念なことです。