チャペルのひびき

固有の生を生きること[2019-05-17]

チャペル・アワーでは、「ヨハネによる福音書」に記されている、生まれつき目の不自由な人をめぐるイエスと弟子たちとの言葉のやり取りに焦点を当てつつ、今ある苦境をどのように捉え直して生きるかということについて学びました。イエスは、過去のできごとから因果論的(宿命論的)に人生を理解するのではなく、現在の苦境を含めて目的論的に「神の御業が現わされる」ためとして捉え直すことの大切さを教えられました。神の御業の現れとは、苦しみを含む人生をこの世界の喜びのために豊かに用いられる愛の業の現れと捉えることができるでしょう。引き続くアッセンブリ・アワーでは、絵本作家、イラストレーターとして活躍されているエイキミナコ先生が「自分を生きる」との題のもと、急性骨髄性白血病を患われたご自身の闘病のご経験と、ご自身のお仕事について、また「生きること」をめぐって若者たちへの励ましに満ちたメッセージを語ってくださいました。苦しみとは無縁ではありえない人生ですが、その苦しみを自分のものとして引き受けてゆくことを通して、その人でしか生きられない固有の人生が形作られてゆくことを、エイキ先生は教えてくださったように思います。ご自身の闘病のご経験を他者に寄り添い、励ます仕方で用いておられるそのお姿に、神さまの御業の一つの現れを見ることがゆるされるかもしれません。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「未来からの光の下で」 宗教部長 下田尾治郎 先生
20190517チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「自分を生きる」 絵本作家 エイキミナコ 先生
20190517チャペル・アッセンブリ・アワー2

<参加学生の感想>
感想1) 「あの時の苦しみはこの時のためであったのか」という下田尾先生の言葉がとても心に響き残りました。過去というのは確かに現在を判断するための有益なリリースであり、過去にどんなに苦しいことがあったとしても、いつかはその経験がためになると信じていこうと思いました。
感想2) エイキさんの絵本「しんちゃんのランドセル」をビデオで見て、とてもかわいい絵で心に響く内容でした。そして、温かい気持ちになりました。エイキさんのお話を聞いて、小児がんの知識が身につきました。子供の死因の第2位が小児がんだと聞いて驚きました。たくさんの子供たちががんと闘っていることを知り心が痛みました。エイキさんがおっしゃったように「毎日の生活の一つひとつがあたり前だと思わず、幸せなことだ」と思っていきたい。
感想3) 絵本の中でも地震の悲惨さを物語っていたので、何年たっても東日本大震災を風化させてはいけないと思いました。しんちゃんが支援されたランドセルを受け取ったときの笑顔を見て一気に温かい気持ちになりました。

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