チャペルのひびき

主イエスの祈り

後期最初のチャペル・アッセンブリ・アワー(C.A.H.)の時間としてもちました。今学期から、大教室(S31教室)の他に2教室を用いて、できるだけ多くの学生さんとリアルアイムで、この時間を守ることができるようになったこと、うれしく思います(そのためにご尽力くださった方々に感謝申し上げます)。チャペル・アワーでは、山田耕太学長先生が、キリスト教会が今日に至るまで大事にし、毎回のチャペルでも交読する「主の祈り」についての豊かな説き明かしをしてくださいました。ルカとマタイの福音書の双方に記された「主の祈り」を、原語に触れられながら、学長先生は、丁寧に分かりやすく教えてくださいました。主イエスが教えてくださったこの短いお祈りの中に、私たちが生きる上で本当に大切な事柄が凝縮されているかを改めて覚えることができました。とりわけ、天におられる神さまは、遠きところにおられる方ではなく、私たちが「お父さん(アッバ)」と親しく呼びかけるほどに近くにいてくださる方であることを皆さんの心に留めていただきたく思います。引き続くアッセンブリ・アワーは、前期エッセイ・コンテストの授賞式としてもたれました。いずれの受賞エッセイ(それ以外にもたくさん!)もC.A.H.で語られたことに真摯に向き合ってくださった豊かなしるしとして喜びをもって受けとめています。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「イエスの祈り」 学長 山田耕太 先生
20201009チャペル・アッセンブリ・アワー2

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
2020年度前期エッセイ・コンテスト授賞式
20201009チャペル・アッセンブリ・アワー3

20201009チャペル・アッセンブリ・アワー4

<参加学生の感想>
感想1) 山田学長のお話を聞いて、イエスの祈りは、神をたたえる祈りと人間にとって必要な祈りがあるということが分かりました。そして、私たちが普段生きていく上で大切にしなければならない考え方や、とてもためになる言葉ばかりであると感じました。私が特に印象に残ったものは「糧」に関する祈りと、「赦し」に関する祈りです。糧を求める祈りは、人間がパンを必要とするのはもちろんのことであるが、神の言葉を大事にすることも必要であるということを前提にしながらも、イエスは貧しい人たちのことを思い、ここではあえて端的にパンを求める祈りをしているということが印象的でした。常に貧しい者や誰かのためを思って祈るというイエスの慈悲深さが表れていると思いました。また、「赦し」については、人の罪を許すということは自分に置き換えてみるとそう簡単なことではないと思ったのですが、私もよい人間関係を築くためこの考え方を忘れずにいようと思いました。
感想2) 今日は学長先生からイエスの祈りについて説教していただきました。キリスト教について学び、信仰する上で“主の祈り”はとても重要で、信者の心を清める貴重な祈りだと思いました。そして、神と人、人と人を結ぶ役割を果たす大切な祈りだと思いました。今回の説教を通して、主の祈りは4つの部分に分かれていることを知りました。1つ目の部分は、神をあがめる人についての祈りでした。“御国が来ますように。”は貧困者や病人などの社会的地位の低い人を助け、生きる希望を与える象徴になっていると感じました。2つ目の部分は、人の命や願いについての祈りでした。イエスさまは人々の命のため、人々が生きるためにdaily bread(糧)を与えてくださいます。この文章から、イエスさまが私ども人間を守ってくださっているように思い、愛を感じました。3つ目の部分は、人と人との関わりについてで、主の祈りで最も重要な祈りだと思いました。自分の罪や悪い点を見つけ、改善しようとすることや人の罪を許すことで、相手とすばらしい関係を築けると再確認できました。相手を敬い、常に謙虚に生きることが重要だと思いました。4つ目の部分は、悪からの回避を願う祈りでした。常に自分に厳しく、周りに親切に、そして神を敬い生活することで悪から避けられると思いました。主の祈りを詳しく学び、神を敬うことはどういうことなのか知ることができました。
感想3) 本日のチャペルでは、主の祈りについてのお話を聞きました。福音書の一文にあった「私たちに必要な糧を今日も与えてください」の「糧」がパン、日本で言うとご飯であると聞き、私たちが日ごろ食事をとれているのは、神が糧を与えてくださるからだと感じました。毎日食事をする際にはちゃんと感謝しないといけないと改めて考えました。それと「私たちの負い目をお赦しください」については「自分も許したから神も許してください」であり、自分が人を許してから神に祈るということであると聞きました。ここからは、自分ばかりと貪欲になるのではなく、人に対し優しくすることの大切さも再認識しました。途中、人との関わりが一番であるというお言葉もいただきましたが、それはこの「人を赦す=人に優しく=人との関わり」ではないかとつなげて考えました。