チャペルのひびき

無くてはならぬ決して在ってならぬこと

チャペル・アッセンブリ・アワー(C.A.H.)は、榎本榮次先生(敬和学園理事長)が滋賀のご自宅より遠隔配信の形でメッセージを語ってくださいました。「無くてはならぬ決して在ってならぬこと」とのタイトルのもと、ご自身の尊いご経験を通しての心に残るお話を届けてくださいました。大学受験の失敗や伝道者になられてからの行き詰まりのご体験。こうした自分の人生には決して起こってはならぬようなできごとの中にこそ神さまの祝福に満たされた将来へと導く種が撒かれているということを教えていただけたことは誠に幸いなことでした。言い換えれば、聖書の光のもとでは、ネガティブなものとしか思えない人生のできごともポジティブなものとして読み直してゆくことが可能となるということでしょう。聖書はそのような書物なのです。この日の午後4時30分より、ピロティにてクリスマスツリーの点灯式が執り行われました。主イエスのご降誕(到来)を待ち望むアドヴェント(待降節)の季節に入りました。コロナ禍という事態の中にあっても、否、そのような事態のただ中だからこそ、闇の中に光を灯してくださる救い主の到来を受けとめるべく、心の備えをして歩んでまいりましょう。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アッセンブリ・アワー 
説教 「無くてはならぬ決して在ってならぬこと」 理事長 榎本榮次 先生
20201127チャペル・アッセンブリ・アワー1

<参加学生の感想>
感想1) アドヴェントという言葉をよく耳にするようになると、ああこの時期が来たなあと少しワクワクした気持ちになります。今日の榎本先生のお話では高校三年生の冬に起きた嫌なできごと「在ってならぬこと」から、大学受験に失敗してしまったこと、また教会へ招聘されなかったこと、これら全てが12月に起きたという巡り合わせに少し皮肉さを感じました。しかし、開拓伝道(導)をすると決めたところから少しづつ前進していくようにたどり着いた札幌の教会での充実した活動までの道のりを「あってはならないことはなくてはならない。」という言葉で表しているのに感動しました。あってはならないことは、とても大事な経験であること。窮地に立った時に逆に助け出してくれる人が居たらその人を神さまだと思ってしまっていたかもしれない。だから逆に、助け出されなかったことで神さまの元へと導かれた、追いやってくれたという考えがすてきだと思いました。あってはならないことは、なくてはならないこと。そして私たちが今経験しているよいことももちろん、嫌なことや辛いことは無駄なことじゃないという言葉に少し背中を押されてこれからも過ごしていこうと思いました。
感想2) 今回のチャペル・アッセンブリ・アワーでは、敬和学園の理事長である榎本榮次先生から「無くてはならぬ決して存ってならぬこと」について説教していただきました。榎本先生は、ご自身が体験した3つの失敗談についてお話ししてくださいました。先生が辛いと思っていた時、お兄さんが「神さまを信じろ、養ってくれる」と言ってくれたと聞きました。また、悲しいことや貧しいことはあってはならないが、これらには意味があり、無駄なことはないと先生はおっしゃいました。私は今回のお話を聞いて、これから待っているであろう、辛いこと、困難なことがあっても、神さまが手助けをしてくれる、だからがんばって乗り越えよう、自分の成長につながるはずだから、と思うようにしたいです。今年は新型コロナウイルスが流行し、世界の光となるはずだった東京五輪が延期され、暗い2020年となりました。今年のクリスマスも皆の前にイエスが現れ、世界を救ってくれると信じて12月25日を迎えたいです。
感想3) 今回のチャペル・アッセンブリ・アワーでは榎本先生からクリスマスにまつわる先生の体験談をキリスト教、イエスと絡めながらお話ししていただきました。12月25日といえばイエスが生まれた日、もしくはイエスが復活した日と考えていましたが、そうではなくイエスの誕生を祝う日だということを初めて知りました。そして一年の中でなぜ12月25日という日を選んだのかについても、一年で一番暗く寒い、冬至という日だからという理由を初めて知りました。一番暗く寒い日に救い主であるイエスが誕生したように、人生のどん底にあっても救いや希望の光があるということをクリスマスという行事から学ぶことができると感じました。
感想4) 今回のチャペル・アッセンブリ・アワーで注目した部分は”挫折を繰り返す”ということです。榎本先生自身の体験から挫折を繰り返すことの重要性を教えていただきました。そして、挫折を経験することで得られるものとして、正しい価値観の習得などがあります。このように多くの視点を持つことができる人間になれば、周りへの配慮ができたり、大事な場面で判断を誤ったりしないなど自分も含め、周囲の人を幸せにできると思います。加えて、挫折という経験は、自分の力では及ばなかったところに対しての理解につながります。この経験をすることで新しい自分を見つけることもできるので、大学生活に生かしていきたいと思いました。