日本語教育
「当たり前」のことから世界を広げる
日本についてずっと学んでいるのに知らない・日本で生まれ育ったのに知らない、そんなことはたくさんありますが、語学の勉強では、言語を習得するだけでなく、その言語を通して新しい世界を知ることもできます。日本語を通して、さまざまな知識を得るだけでなく、多面的な考え方を身につけ、探求心を育てましょう。
この学問と社会とのつながり
複合領域で幅広いテーマの含まれる学問ですが、私は特に言葉の使い方の動きを見ています。ネイティブであろうとなかろうと、私たちは「普通はこうだよ」という表現を使う場合が多いです。でも、「正しい」はずの言い方なのに失礼な振る舞いになることもあります。話し言葉は冗長になりやすく、文法も「間違い」ばかりですが誰も気にしません。言語の運用は社会の中でダイナミックに動くものなのです。
高校向け出前講義
「50分で学ぶ日本語:外国語としての日本語を楽しもう」
日本語をまったく勉強したことがない人にちょっと楽しんで接してもらうとしたら…どんなことをやったらいいでしょうか?語彙や文法は、何を扱いましょう?「やさしい日本語」で楽しく活動する方法をみんなで考え、組み立てたいと思います。
●必要となる機器:プロジェクター、スクリーン
「あなたが日本語を「間違える」のはどんなとき?: 個人の言語使用と社会的規範」
誰でも、自分の気持ちにぴったり合う言葉や表現を使いたいと思っています。でもそれが、その場やその時の相手にふさわしくなかったら?また、そのような言葉遣いを「間違っている」と指摘してもよいのでしょうか。ズレた表現の方が強く心に残ることもありますよね。言葉遣いを社会とコミュニケーションの関係の中で考えてみましょう。
●必要となる機器:プロジェクター、スクリーン