敬和学園大学 授業アンケート集計

科目名 哲学1 履修登録者数 82人
授業形態 講義 回答者数 16人
担当教員名 栗原 隆 回答率 20%



【学生のみなさんへ】

 この授業は、「勉強しなくてもいいし、覚えなくてもいい、理解しようとしなくてもかまわない、しかしながら、授業に出席して、講義を聞いて、あれこれ想像をめぐらして、考えて下さい。日常的に私たちは、あれこれ考えることができるわけですから、日常の何気ない動作や言動についても考えて下されば、哲学は考えることに本義がありますので、日常的に自分の言動を考えて下されば、それが哲学の勉強になりますから、何も勉強しなくてもかまいません」という方針のもとで実施されました。テストは、そうした「自分の考えをまとめて文章化する力」を見るものですから、何気ないことについてでも「考える」ことをお願いしたわけです。  したがって、授業についての勉強を全くしていない学生が大多数ですが、それは何も問題ではありません。哲学者になるわけじゃないのだから、勉強しなくても構わないと申し伝えていたからです。その代り、授業に出てj話を聞いて想像をめぐらせてくださいとお願いしたわけです。  ですが、出席してくださる学生は、残念ながら、全体の三分の一くらいでした。テキストをお持ちでない学生さえ散見されました。テキストに沿って、わかりやすい身近な例を挙げたり、エピソードを話したり、概念を説明したりするわけですから、テキストをお持ちでないと、講義はちんぷんかんぷんだったと思います。どうしたら授業に出ていただけるようになるか、私も真剣に考えたいと思います。  テキストの内容は、NHKの編集者が、実際に私の原稿を一般主婦に読んでもらって、普通の主婦や高校生でも理解できる内容であることが厳しく求められたものです。再三、編集者からの要求で、高校生でもわかるように書き直しをした本です。したがって、私の話を聞いてくださっていれば、「難しい」という反応は、私には信じられないというのが正直なところです。とはいえ、テストの記述などを見ると、授業内容というより、私の話している日本語を理解することが難しかったのでは、と考えさせられもしました。どうしたら、「講義の話を聞いて下さる」体制を学生諸君に作ることができるか、これも真剣に考えてゆきたいと思います。 




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