敬和学園大学　授業アンケート集計

【学生のみなさんへ】

大統領選の年ということもあり、今年は特にアメリカの保守層の価値観を構成する重要な要素としての「キリスト教史」を学びました。一方で、キリスト教宣教が心待ちにされながら、なかなか根付かなかった新潟に、敬和学園が設立された経緯についても学び考察してきました。アメリカ政治において共和党を支持する福音派（日本とはだいぶ異なります）のキリスト教的価値観が植民地時代に芽生えたこと、一方で、ヨーロッパ各国からの移民により多様なキリスト教が植民地時代と建国後の「移民の世紀」を通じて流入したことによるリベラルで多様なキリスト教的価値観の両方が共存するアメリカを感じていただくことができていれば、と願っています。アメリカにおける伝統的価値観の成立期における問題を、包括的に映像などで見ていただくのは難しいのですが、この授業を受講した方が、さらに移民史・政治史・社会史などを学ぶ時に映像などを見ることにより、理解を深めることができると思います。私はこの授業のほかに移民史・社会史概説（いずれも「英語文化圏研究」）を担当していますので、さらにアメリカ史を学びたい方と授業でお会いするのを楽しみにしています。

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