学長室だより

2002年6月14日号

敬和学園大学は英語で Keiwa College と表示することに決めています。アメリカ人の中にさえときどき Keiwa University と言う人がいますが、それは敬和のことをよくわかっていない人です。では、なぜ敬和はカレッジなのか。それは私たちがアメリカのリベラル・アーツ・カレッジをモデルとしているからです。アメリカには学生数が千人から二千人規模の、非常に優秀なリベラル・アーツ・カレッジがいくつかあり、大学院を置くことなく、学部学生にきびしい知的訓練をほどこしています。学生は普通4科目くらいを履修しますが、1科目で1週間に課題図書を500ページから1000ページを読ませ、テストをしたり、ペーパーを書かせたりします。教授がみずから採点し、コメントをつけて返してくれます。単に知識を与えるだけでなく、如何に考えるかを体得させるのです。敬和の教育も根本のところでそれをねらっています。敬和はそれ故、小規模の「カレッジ」であることを誇りとするものです。(北垣 宗治)