学長室だより

2005年1月21日号

新年1月7日(金)のチャペル・アッセンブリ・アワーでは金山愛子助教授の「鏡におぼろげに映ったもの」、加藤僖一氏(新潟大学名誉教授)の「良寛の心」をうかがうことができた。現在のこの世で求められているものは、弱者にたいする愛のこころである。それはいまは「おぼろげ」かもしれないが、かならず成就する時がくる。
金山先生とは、四半世紀も前に出会っている。また、加藤先生の著述のひとつ『良寛の旅』はその初版本(1976)を丹念に読んだことを、あとから発見した。書庫にあった。しかも先生は東京のはずれ、江戸川べりのお育ちと知った。そこはまさにわたくしが少年期をすごした地であった。新発田に来て、このごろ古い縁(えにし)を、新しく見出している。(新井 明)