学長室だより

2007年1月19日号

日野原重明先生のご講演をうかがうことのできたことは、幸いであった。「生きる上での希望と欲望」は、多くの新発田市民に明るさをあたえた。方々からお礼のことばが届く。感動の心が伝わってくる。
ところで、もうひとつの感動を書簡で伝えてくださったご婦人がおられる。「また、私が感動したことは、会場内外で、大学の皆様が受講者にたいして、いろいろとお手配してくださったことです。今回の皆様の行動には頭がさがりました。」このようなおことばをいただいて感動したのは、むしろ敬和の関係者たちである。教員・職員、それから一部の学生たちが一体となって、大規模な(敬和としては)この講演会を背後から支えたのである。
敬和はこの地に仕える。仕えながら、自らも生きることをゆるされる。ここにこそ地方共同体の原型がある。(新井 明)