湛江は二度目である。一昨年の11月にこの地の師範大学と「教育・学術に関する協定書」に署名した。今回は昨秋、日本学科が新設され、その記念の「文化講演会」に招かれたもの。5月8日はその一連の行事に丸一日が費やされた。北嶋藤郷教授の「『唐詩選』・『史記』を典故とした日本の俳句について」が中心。たとえば芭蕉の名作「此道(このみち)や行人(ゆくひと)なしに秋の暮」にしてみても、唐の詩人・耿湋(こうい)の作「秋日」の一節「古道少人行」(古道に人の行くこと少なし)の響きを伝える、と説かれる。日本の古典の、さらにその奥に中国の古典がある。「この国の若者よ、自信をもて!信頼し合おう!」と北嶋大人は励ましたのだ。招聘教授・加藤僖一先生が同席されたのは、われわれ訪問団にとって光栄なことであった。山田耕太教授と房文慧教授の敬和学園大学紹介も強烈であり、この夏もなん人かが新発田に来ることであろう。聴衆のなかに劉多嘉さんと彭文捷さんの顔があった。昨夏、敬和での研修を終えて、母国へと去るとき、二人が学長室で手渡してくれたカードを一同に掲げて見せた。湛江訪問は陳俊英女史を主任とする日本語学科全体を、さらには程可拉学長をも、大いに励ましたことであろう。湛江と敬和の心は通っている。(新井 明)
トップページ > 2007年6月1日号
学長室だより
- 神を敬い、人に仕える
(4代目学長 山田耕太) - ダビデの物語
(3代目学長 鈴木佳秀) - 誰かのために生きる
(3代目学長 鈴木佳秀) - 木を育てるように
(2代目学長 新井明) - 大学は面白いところ
(初代学長 北垣宗治)
過去の学長室だより
2021年
2020年
- 2020年12月 (5)
- 2020年11月 (5)
- 2020年10月 (8)
- 2020年9月 (5)
- 2020年8月 (5)
- 2020年7月 (5)
- 2020年6月 (4)
- 2020年5月 (7)
- 2020年4月 (4)
- 2020年3月 (5)
- 2020年2月 (4)
- 2020年1月 (6)
2019年
- 2019年12月 (4)
- 2019年11月 (8)
- 2019年10月 (5)
- 2019年9月 (7)
- 2019年8月 (5)
- 2019年7月 (5)
- 2019年6月 (6)
- 2019年5月 (5)
- 2019年4月 (6)
- 2019年3月 (6)
- 2019年2月 (4)
- 2019年1月 (4)
2018年
- 2018年12月 (5)
- 2018年11月 (8)
- 2018年10月 (5)
- 2018年9月 (7)
- 2018年8月 (6)
- 2018年7月 (6)
- 2018年6月 (6)
- 2018年5月 (4)
- 2018年4月 (6)
- 2018年3月 (6)
- 2018年2月 (5)
- 2018年1月 (4)
2017年
- 2017年12月 (7)
- 2017年11月 (4)
- 2017年10月 (6)
- 2017年9月 (7)
- 2017年8月 (4)
- 2017年7月 (7)
- 2017年6月 (6)
- 2017年5月 (4)
- 2017年4月 (5)
- 2017年3月 (6)
- 2017年2月 (4)
- 2017年1月 (5)
2016年
- 2016年12月 (7)
- 2016年11月 (5)
- 2016年10月 (4)
- 2016年9月 (8)
- 2016年8月 (4)
- 2016年7月 (6)
- 2016年6月 (5)
- 2016年5月 (4)
- 2016年4月 (8)
- 2016年3月 (6)
- 2016年2月 (4)
- 2016年1月 (6)
2015年
- 2015年12月 (5)
- 2015年11月 (5)
- 2015年10月 (7)
- 2015年9月 (7)
- 2015年8月 (4)
- 2015年7月 (6)
- 2015年6月 (4)
- 2015年5月 (5)
- 2015年4月 (3)
- 2015年3月 (2)
- 2015年2月 (2)
- 2015年1月 (2)
2014年
- 2014年12月 (2)
- 2014年11月 (2)
- 2014年10月 (2)
- 2014年9月 (2)
- 2014年8月 (2)
- 2014年7月 (2)
- 2014年6月 (2)
- 2014年5月 (2)
- 2014年4月 (6)
- 2014年3月 (6)
- 2014年2月 (6)
- 2014年1月 (6)
2013年
- 2013年12月 (5)
- 2013年11月 (7)
- 2013年10月 (6)
- 2013年9月 (7)
- 2013年8月 (7)
- 2013年7月 (6)
- 2013年6月 (6)
- 2013年5月 (7)
- 2013年4月 (7)
- 2013年3月 (7)
- 2013年2月 (6)
- 2013年1月 (5)
2012年
- 2012年12月 (6)
- 2012年11月 (7)
- 2012年10月 (7)
- 2012年9月 (6)
- 2012年8月 (5)
- 2012年7月 (4)
- 2012年6月 (5)
- 2012年5月 (4)
- 2012年4月 (4)
- 2012年3月 (5)
- 2012年2月 (5)
- 2012年1月 (4)
2011年
- 2011年12月 (4)
- 2011年11月 (4)
- 2011年10月 (4)
- 2011年9月 (5)
- 2011年8月 (4)
- 2011年7月 (5)
- 2011年6月 (4)
- 2011年5月 (4)
- 2011年4月 (5)
- 2011年3月 (1)
- 2011年1月 (1)
2010年
- 2010年12月 (4)
- 2010年11月 (4)
- 2010年10月 (5)
- 2010年9月 (4)
- 2010年8月 (4)
- 2010年7月 (5)
- 2010年6月 (4)
- 2010年5月 (4)
- 2010年4月 (5)
- 2010年3月 (4)
- 2010年2月 (4)
- 2010年1月 (4)
2009年
- 2009年12月 (4)
- 2009年11月 (4)
- 2009年10月 (5)
- 2009年9月 (4)
- 2009年8月 (4)
- 2009年7月 (5)
- 2009年6月 (4)
- 2009年5月 (4)
- 2009年4月 (3)
- 2009年3月 (2)
- 2009年2月 (2)
- 2009年1月 (2)
2008年
- 2008年12月 (2)
- 2008年11月 (4)
- 2008年10月 (3)
- 2008年9月 (2)
- 2008年8月 (2)
- 2008年7月 (3)
- 2008年6月 (4)
- 2008年5月 (4)
- 2008年4月 (2)
- 2008年3月 (2)
- 2008年2月 (2)
- 2008年1月 (2)
2007年
- 2007年12月 (3)
- 2007年11月 (4)
- 2007年10月 (2)
- 2007年9月 (2)
- 2007年8月 (3)
- 2007年7月 (2)
- 2007年6月 (5)
- 2007年5月 (3)
- 2007年4月 (2)
- 2007年3月 (3)
- 2007年2月 (2)
- 2007年1月 (2)
2006年
- 2006年12月 (4)
- 2006年11月 (3)
- 2006年10月 (3)
- 2006年9月 (3)
- 2006年8月 (2)
- 2006年7月 (2)
- 2006年6月 (5)
- 2006年5月 (3)
- 2006年4月 (1)
- 2006年3月 (2)
- 2006年2月 (2)
- 2006年1月 (3)
2005年
- 2005年12月 (5)
- 2005年11月 (4)
- 2005年10月 (4)
- 2005年9月 (4)
- 2005年8月 (2)
- 2005年7月 (4)
- 2005年6月 (4)
- 2005年5月 (3)
- 2005年4月 (4)
- 2005年3月 (4)
- 2005年2月 (2)
- 2005年1月 (4)
2004年
- 2004年12月 (3)
- 2004年11月 (4)
- 2004年10月 (4)
- 2004年9月 (2)
- 2004年8月 (2)
- 2004年7月 (5)
- 2004年6月 (4)
- 2004年5月 (4)
- 2004年4月 (1)
- 2004年3月 (2)
- 2004年2月 (3)
- 2004年1月 (3)
2003年
- 2003年12月 (5)
- 2003年11月 (3)
- 2003年10月 (4)
- 2003年9月 (6)
- 2003年8月 (7)
- 2003年7月 (4)
- 2003年6月 (4)
- 2003年5月 (4)
- 2003年4月 (2)
- 2003年1月 (3)
2002年
- 2002年12月 (2)
- 2002年11月 (4)
- 2002年10月 (4)
- 2002年9月 (1)
- 2002年7月 (2)
- 2002年6月 (4)
- 2002年5月 (3)
- 2002年4月 (2)
- 2002年1月 (1)
2001年
https://www.keiwa-c.ac.jp/info/2007/06/01/32393.html2007年6月1日号