学長室だより

レント(四旬節)に入りました

先週半ばに春一番が吹荒れきましたが、新潟は依然として雪と氷に閉ざされています。キリスト教の暦では先週の14日水曜は「灰の水曜日」でした。この言葉は旧約聖書の世界では、悔い改める時に、「灰をかぶって」荒布を着て悔い改めたことに由来します。「灰の水曜日」から「復活祭」(イースター、今年は4月1日)までの40日間は「レント」(四旬節)と呼ばれ、十字架を忍んで、反省したり悔い改めたりして祈り、自制する期間に入りました。

14日水曜の午前中には、国際文化学科の卒業論文発表会があり、15日木曜午後には英語文化コミュニケーション学科の卒業論文発表会が開かれました。それぞれの学科の先生方の指導の下で、学生たちが自分自身の興味と関心と問題意識に応じて課題を見つけて、納得できる回答を見出していくという課題解決型学習の集大成という感じがしました。テーマの多様性から、小さな大学の幅広い多様性(ダイバーシティ)を感じました。

17日土曜は、第2回目の入学前スクーリングが開催されました。昨年12月の第1回に引き続いて、現時点で推薦入試やAO入試で入学を決めた9割の高校生が参加してくれました。第1回目は「大学は面白いところ」と題して、大学での学びは「受け身で受動的」(パッシブ)ではなく、「主体的で積極的」(アクティブ)であると「面白いところ」となるということが要点でした(昨年12月8日のブログ第3段落を参照)。

今回は「大学生活の目標とは」と題して、学科の学びの目標や大学生活について、学科や全体会で多くの学生たちが多様な経験を後輩に語ってくれました。新入生たちは大学での新しい生活を具体的にイメージできたのではないかと思います。入学前スクーリングの目的は、大学生活への不安を静めて、期待を高めることにあります。「備えあれば憂いなし」で、大学生活への期待を高めて入学してくることでしょう。(山田 耕太)

2018.2.23学長ブログ

今回のスクーリングでは、学科の学びの目標や大学生活をイメージしてもらいました