学長室だより

地域循環型教育を推し進めて

遠くの大日岳山系の谷間からは雪渓がすべて消えました。その裏側に垣間見える飯豊山系の谷間には、例年では6月上旬に消える雪渓がまだところどころ見えます。この冬の積雪量が多かったことを物語っています。

2018.6.29学長ブログ

キャンパスの後ろに見える大日岳山系と飯豊山系

 

先週の23日土曜には、毎年2回開催される敬和学園の高校大学合同研修会が大学で開催されました。昨年は法人高校創立50周年を祝いましたが、今年は法人51年目の新たな歩みとして、高校大学の連携を深めていくことをテーマにして、講演・発題・各種の現状報告などがありました。

私は「7年間の一貫教育」と題して短い時間で発題をしました。敬和学園高校では卒業生の4分の1が本学に進学し、本学の在学生の4分の1が敬和学園高校の出身者で構成されています。4分の3という多数の生徒・学生も大切です。ですが、高大の共通な理念の下で「7年間の一貫教育」という「心柱」を通して、ユニークな敬和教育をさらにユニークにし、4分の3の生徒・学生たちにも魅力的な教育を開拓していきたいです。

一人ひとりを大切にするキリスト教育(礼拝、労作・ボランティア、寮教育)、国際的理解を育む国際教育(英語教育、海外研修・留学他)、地域に貢献する地域教育(生徒学生の地域諸活動、アクティブラーニング他)を柱に、多様性に富んだ社会で人権・平和・共生で「角のとがった」教育をしていきます。地域社会の生徒・学生が地域社会を担う人物に育つ地域循環型教育を推進し、地域社会に基幹病院が必要なように、敬和学園も地域社会で必要な高等教育機関である「社会的共通資本」(宇沢弘文)の役割を果たしていきます。(山田 耕太)