学長室だより

敬和学園大学の学長人物伝(1)

昨年8月の本学園の理事長人物伝に続いて、本学の学長人物伝について簡単に記します。

北垣宗治初代学長は、1929年に兵庫県香住町に生まれました。1952年に同志社大学文学部英文科を卒業し、1954年に同大学院修士課程を終え、以来同志社大学で英語・英文学を36年間教えてこられました。その間に、セント・アンドリューズ大学とアーモスト大学に留学し、ハーバード大学で在外研究をされました。

1991年から2003年まで12年間本学の初代学長として本学の基礎を築かれました。第一に、新島研究の第一人者で「同志社の宝」と言われた北垣学長は、同志社を反面教師として、本学では「チャペル・アッセンブリ・アワー」を中心にしてキリスト教教育に力を入れました。第二に、高校の「労作」を大学では「ボランティア」と読み替えてボランティアを必修にして奉仕の精神を養いました。第三に、米国アイオワ州のノースウェスタン大学と本学の教育学術交流協定を土台にして、両大学のあるオレンジ市と新発田市の姉妹都市協定を結び、オレンジ市への派遣団からオレンジ会を発足させて、「大学のある町づくり」に力を入れました。

主な著作:『17世紀英国の翻訳と翻訳者』(英文、山口書店1981年)、『新島襄とアーモスト大学』(山口書店、1993年)。『新島襄の手紙』『新島襄教育宗教論集』『新島襄自伝』(委員会名の共著、岩波文庫三部作、2005、2010、2013年)。『複眼の思想:新島襄・英学史とリベラルアーツ論』『オーティス・ケーリの生涯』(晃洋書房の二作、2018年)。(山田 耕太)

2019.8.23学長ブログ

初代学長 北垣宗治