学長室だより

神を敬い、人に仕える

敬和学園大学は今年4月に創立30周年を祝います。今までさまざまな形でご支援していただき、心に覚えていただいておりますことを心から感謝申し上げます。

敬和学園大学の建学の精神を再び確認してみたいと思います。「敬和」という名前は、新約聖書の「最も大切な戒め」(マルコ12:29-31)に由来します。53年前に敬和学園高校の太田俊雄初代校長は、「神を愛し、隣人を愛する」というイエスの教えを日本的な文脈で「神を敬い、人と和する」と解釈して「敬和」という名前にしました。

2020.1.10学長ブログ

「敬和」という名前は、「神を敬い、人と和する」から名づけられました

 

大学では、今から10年前の創立20周年事業の一つとして、敬和学園大学校歌を定めました。その時に「人と和する」についてイエスの精神の「隣人を愛する」にさかのぼって考えることにしました。対人サービスが重要な現代社会で「他者のため」にというニュアンスを出すために、それを「人に仕える」と解釈し直しました。関東学院の「人になれ、奉仕せよ」、関西学院の「Mastery for Service(奉仕への熟達)」も他者への行動的な指針が出ている建学の精神を表したモットーです。

校歌では「神を敬い、人に仕える」という建学の精神を歌い、「目を上げて、私は山々を仰ぐ。私の助けはどこから来るのか」(詩編121:1)をモティーフにしました。こうして、冒頭で建学の精神を表したモットーを歌う北島万紀子作詞・大中恩(めぐみ)作曲の敬和学園大学校歌ができあがりました。(山田 耕太)