学長室だより

後期の授業が始まりました

台風14号が過ぎ去り、さわやかな秋晴れとなりました。昨年のちょうど同じころの台風19号のような大惨事にならなくてよかったと思います。大学の東の調整池近くでは青い大きなカリンの実がなっています。西の調整池の脇ではツバキの木が赤い小さな実をつけています。

2020.10.16学長ブログ

大きなカリンの実がたくさんつきました

 

先週から本格的に授業が始まりました。後期の授業は340余りの科目の中で、23科目の約7%が遠隔授業で、残りの約93%の科目は対面授業というハイブリッド型で授業を行っています。私も月曜日の「新約聖書の世界4」と金曜日の「ヨーロッパ思想史2」を担当しています。両方とも前期とほぼ同じ30人~40人程度の受講者で三密を避け、毎週楽しく対面型授業をしています。

日本学術会議が提出した105人の新規会員名簿の中で、政府が人文社会科学系の6人の任命を拒否したことが大きな問題となっています。その中の一人はキリスト系の諸学会を束ねている私も所属する日本基督教学会の理事長を務めた優れた人です。

先週、私も深くかかわっている日本新約学会では理事会の名前で、日本宗教研究諸学会連合会が取りまとめた政府に再考を促す声明文に賛同することにしました。政府が日本国憲法に抵触する安保関連法を強行採決に反対したことを理由に任命拒否をすることは、学問の自由ばかりでなく、それ以前の思想の自由・信条の自由・表現の自由にも反するからです。(山田 耕太)