学長室だより

学年末が近づきました

雪の壁が氷の固まりとなった中で、久しぶりの青空を仰いでホッとした気持ちになるこのごろです。しかし、先週になって新発田市内の老人福祉施設で新型コロナウイルスのクラスターが初めて発生しました。いよいよ新型コロナウイルスが私たちの身近に迫ってきた感じがします。

来週は今年度で最後の授業の週となります。コロナ禍の中での前期は、5月の全面遠隔授業、6月の分散登校、7月から8月末までの原則対面授業、9月の短い夏休み。後期は開始を1週間遅らせて10月から1月まで原則として対面授業を続けてきました。1月は大雪で何度も休校となりましたが、しばしば遠隔授業も入れて何とかこなしてきました。あと1週間の最後まで、学内で感染者が出ないようにと祈るばかりです。

今年はダンテ没後700年という記念すべき年に当たります。ダンテは700年前の9月14日に亡くなりました。ダンテの『神曲』は、イギリスではシェークスピアの三大悲劇、ドイツではゲーテの『ファウスト』、スペインではセルバンテスの『ドン・キホーテ』、日本では『源氏物語』にあたるイタリアの国民文学です。

私はダンテの『神曲』を訳した新発田市上館出身の山川丙三郎について何度か書いたり語ったりしてきました。この度、最近の研究動向や知見も取り入れて、敬和学園の精神的前身である北越学館で学んだ山川丙三郎について「忘れられない新発田のダンテ研究家:山川丙三郎」と題して改めてスライドを用いて語りたいと思います。(山田 耕太)

2021.1.29学長ブログ

本日のチャペル・アッセンブリ・アワーで山川丙三郎についてお話ししました