学長室だより

2003年1月24日号

本年3月末でもって、ぼくは敬和学園大学を退職することになりました。「敬和学園大学チャペル・アセンブリー・アワー週報」にぼくが「学長室だより」を書き始めたのは1996年9月27日からで、今日まで6年半書いてきたことになります。2001年9月28日以降は、大学のホーム・ページにも載せてもらっています。学生諸君へのメッセージを毎週書くことは、簡単なようで、実にむずかしいことです。ぼくは日曜日ごとに説教なさる牧師さんの苦労がよくわかりました。「天声人語」のようなコラムを書き続ける人の苦労も知りました。週報の編集係から「原稿はまだですか?」と催促されて、苦し紛れに、吐き出すように書くことは、やはり一種の恵みであったと感じています。そんな場合でも、霊感が湧くことがあるのですから。無知と独善性の故に、批判を受けたこともありました。その批判に十分答えられなかったことは心残りですが、これ以上弁解することなく、ここでぼくの「学長室だより」連載を終わります。読んで下さった方々に感謝するのみです。(北垣 宗治)