学長室だより

2003年7月4日号

6月21日(土)の午後には敬和学園高等学校の3年生のなかで、本学志望の生徒とその父母、約30名がこのキャンパスに来てくださいました。学長は(教務部長の山田教授や入試室の担当者とともに)、石川力先生に引率された一行を迎えて、ご挨拶しました。敬和学園高校生を前にして、学長は兄弟・同胞を前にするがごとき気持ちで、なごやかに語りました。
高校はこの大学よりさきに出来た先輩、いわば大学の兄貴分である。「神を敬い、人と和す」、「神を敬い、人を愛する」 という教育精神は、この大学の基本精神でもあります。高校における 「労作」 重視の教育は、基督教独立学園の 「読むべきものは聖書、学ぶべきものは天然、為すべきものは労働」 という精神にかかわっていると、前校長・榎本栄次先生から伺いました。(もとは内村鑑三の言。)この「労作」の営為は大学側でも生かしています。学生のボランティア活動、教授陣の数多いオープン・カレッジへの参加などなどは、「人に仕える」 こころがなくては、とうてい出来るものではありません。来春にスタートを予定する 「共生社会学科」 も、その精神の一環として生み出されるものとみていただきたい、と語りました。(新井 明)