学長室だより

2003年7月11日号

北垣前学長に勧められて、新発田ロータリー・クラブというものに入った。ロータリー・クラブの名は知らないではなかった。それは業界の偉い方がたのお集まりで、一種の仲良しクラブであり、教育・研究にたずさわる者が、強いて加わることもないグループであろう、くらいに考えてきた。
しかし、敬和学園大学はこの新発田(と聖籠町)のお世話になって成立したのだし、また現在も成立しているのだから、敬和をこの土地から孤立させてはいけない、と思って、熟慮のすえ入会した。入会してみると、ここに集う方がたはそれぞれの道の成功者であり、しかも「社会奉仕」の精神で一貫している。ある古い会員と話しているうちに、その方はこの会に入ることで、それまで無関心でいたことがらに心が向くようになり、人生勉強になった。毎朝を写経で始めている、と語っていた。広やかな心を養うことのできる集いが、現実の業界にもある。新発田へ来ての発見のひとつである。(新井 明)