木を育てるように(2代目学長 新井明)

2003年10月3日号[2003-10-03]

2003年度「就職対策講座」が9月17日に催された。最初に学長としての挨拶。現在は3学年の若者たちを相手にして、あなたがたは今、かならずしも将来の自分を想像することはできないのかもしれない。あなたがたは親しい先生方や、とくに就職指導室の皆さんと共に、各々の行くべき道を探そうと努めている。
そう語るときにもその3日まえに、四年生の学生ひとりが聖籠町の海岸でサーフボードで姿を消したことが、頭を去らなかった。新発田署と新潟海上保安部が巡視艇やヘリを使って捜索にはいっているその海岸に、わたしも行った。捜索活動の責任者たちに謝意をあらわし、ご両親ともことばを交わした。波の上下する海を眺めていると、ふとある一句が脳裏を去来した。「生命なり怒涛の果に残る道 壇一雄。」荒い人生路をゆく俳人自らへの激励の意でもあろうか。
「就職対策講座」に集まった青年たちを相手に、就職も決まっていた先輩がひとり、網代浜の沖に消えている。あなたがたは彼に代わって「怒涛の果に残る道」を、敬和の学生として勇敢に探り、歩み行け、と珍しく激した。(新井 明)

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