学長室だより

2004年1月9日号

降誕節のシーズンは恵みのひとときである。12月12日はチャペルの時間に、ヨーロッパで活躍するソプラノ歌手工藤篤子さんの歌唱を聴いた。信仰告白を交えながらの演奏で、罪からの解放を心底からの喜びとする人間の声であった。12月19日のチャペルは新潟の東中通教会・原田史郎牧師のクリスマスメッセージ。本学の理事長も出席しての、キャンドル・サービス。そのあとは、有志によるキャロリングがあり、夕刻、新発田教会へ行く。若き竹前篤牧師以下、十指にあまる教会員の皆さんの暖かい出迎えをうけ、ともに賛美歌をうたった。老人の学長が付いてゆくのは、たぶんご迷惑であろうとは思ったが、自然に足がそちろに向かっていた。
12月20日は午前から敬和学園大学・高等学校合同クリスマス研修会。柴沼晶子教授の「英国の公教育における宗教教育」、小西二巳夫校長の「キリスト教主義学校に働く私が今大事に考えていること」の講演。柴沼先生は次世代を担う若者に永遠を思う心を植え付けることの必要性を強調され、小西先生は打算を超えた品位ある人格の教育の要を説かれた。つづいてクリスマス祝会。高校・大学の連携が具体化されつつある姿が目撃できて嬉しかった。 恵みのひとときは真の平和の基礎である。20日は窓の外は吹雪であった。(新井 明)