木を育てるように(2代目学長 新井明)

2004年5月21日号[2004-05-21]

「創世記」冒頭に天地創造のことが記されている。人間もそこに出る。人は神の姿に似せてつくられた。そしてその人間は地のすべてのものの「支配」をゆだねられた。これは、人間は人格をあたえられ、その人間は、神の意思に従って、造られたもの全体を責任をもって管理しなければならないことを言っている。逆を言えば、人間は人間の身勝手な考え方で他者――自然でも、人間社会でも――を支配などしてはならない。人間はこの住む世界を「耕す」ことを求められているのである。このことを理解するだけでも、世界の、いまの情況は全く別のものとなるはずである。いま世界には、あまりにも身勝手な言行が横行しすぎる。自己利益のためなら、造られたものの生を破壊して当然、という態度である。問題を国内にかぎるとしても、たとえば朱鷺(トキ)やタンチョウを絶滅させたのが農薬であったことは、いまでは周知のことである。この事実は、いったい何を物語っているのだろうか。(新井 明)

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