学長室だより

2005年11月25日号

広東省の湛江(Zhanjiang)は遠かった。空港に降り立つと、樹木と風景と気温は沖縄を思い起こさせた。湛江師範学院の歓迎ぶりは、まさに「熱烈」であった。10日には「教育・学術に関する協定書」に両学の学長が署名した。(郭澤深学長ら一行は去る8月9日に新発田に来ておられる。)
協定書調印の日の夜8時からは、「敬和学園大學 文学と教育講座」が設定されていた。総合図書館の大講堂には200人をこえる聴衆がわれわれを待っていた。学生、教職員、一般社会人がた。最初に新井が敬和の教育について。つづいて北嶋藤郷教授が李白と良寛のつながりを。「君を思えども見えず、渝州に下る」。聴衆からは大拍手がおこった。房文慧助教授(敬和)と陳俊英教授(湛江)両女史の通辞が、またすばらしかった。質問の時間になると、多くの手があがった。時間が足りなかった。
心の交流のできた湛江は、いまは近い。(新井 明)