学長室だより

2005年12月16日号

学内のクリスマス・ツリーに星々が点滅するアドヴェントの時節に、地中海ソプラノ歌手 工藤篤子さんの賛美の歌声が、本学のキャンパスに響き渡った。「さやかに星はきらめき」で始まり、「鳥の歌」、バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」、「アメイジング・グレイス」と流れてゆく。
工藤さんの罪の告白を交えたトークが、また若者の心を捉える。「イエスは正しい人をではなく、罪ある人を、正しい道に導いてくださるというお話に共感いたしました。」「工藤さんの歌には愛が溢れていました。」「わたしも愛を求めるばかりでなく、人に愛を与える人間になりたいです。」これはすべて学生が残した生の感想文である。
工藤さんの「賛美と証し」が行なわれた12月9日の午前は、この学園に与えられたこの上なき賜物であった。(新井 明)