学長室だより

2006年3月10日号

「卒業生名簿」が2006年1月末日に出た。2005年度は敬和学園大学創立15周年にあたる。記念すべき15周年に何を残すか。いろいろ案はあったが、(1)記念講演会、記念すべきオープン・カレッジ、(2)写真集「写真でつづる敬和学園大学15年のあゆみ」、絵はがきセット。それに(3)今回の「名簿」。敬和の過去・現在・未来に目を配った15周年行事は、これでいちおう完結した。
名簿づくりは、いまはむつかしい。「個人情報」の悪用に長けた商法への自己防衛から、最小限の名簿しか残さないのが世の時流である。にもかかわらず、敬和では、これを作った。社会の片隅で「人と和す」こころをもちつづける連帯意識を、つねに確かめ合うことが、名簿作成の目的であった。(新井 明)