学長室だより

2006年12月1日号

11月7日はひどい風であった。まさに「暴」風の一日であった。北海道の北岸・佐呂間町では竜巻が起こり、33棟が全壊。23人が重軽傷。9人が死亡、と報ぜられた。
新発田付近も強風が吹き荒れ、あとで知ったことであるが、新潟東港では40メートルのガントリークレーンが倒壊した。大学のキャンパスも大荒れで、校舎から外へは一時、楽々とは出られない有様であった。
JR白新線が不通となった。通学生たちは通常どおり、近くの佐々木駅まで送られても、そこで足止めということになる。そこで事務局は学バスを新潟駅まで出すことに決め、夕刻まで3往復走らせる決断を下した。北のほうからも通う学生がある。中条、村上方面へ帰る2名のためには、公用車(つまり学長が乗る)を出した。学長の決裁があったのではない。この緊急措置を事務局が下したことを、わたしは心から喜んだ。(新井 明)