学長室だより

2007年3月16日号

大学基準協会からの依頼で、ごく最近、次のような小文を書き送った――
本学は新潟県でも、阿賀野川の北における唯一の大学である。同一法人の高校と堅い連携を結んでキリスト教主義をかかげ、大学としては1991年設立いらいの16年を歩んできた。経済効率一辺倒の社会風潮のなかにあって、それに逆らい、徳育・知育・体育の均衡の上に立つ人格教育に力をそそいできた。いわゆるリベラル・アーツの学風である。それを達成するには、教員の真摯なる研究態度が、まず求められるが、同時にキャンパス全体が、学生中心の愛の共同体でなくてはならない。じじつ学園は“at home”な空気に満ちている。また本学をこの地に招致した新発田市と聖籠町への貢献がなくてはならない。新発田市と商工会議所の後押しもあって、昨秋「新発田学研究センター」なるものが立ち上がった。 新発田とその周辺の文化の奥行きを探り出し、この阿賀北の存在価値をこの地域と共有していきたい。(新井 明)