誰かのために生きる(3代目学長 鈴木佳秀)

ルツとナオミ・その12[2010-03-05]

ナオミが口にした計画を、ルツはどのように聞いたでしょうか。聖書は細かな心理描写をしているわけではありません。ただ、最初の落ち穂拾いから戻ってきたときの、嬉しさにあふれたルツの顔をナオミは覚えていたはずです。またボアズが示した細かな配慮や心遣いを、ナオミはナオミなりに理解したのです。
「わたしたちの家を絶やさないようにする責任のある人の一人です」とナオミがルツに語ったとき、ルツも希望に胸をふくらませたと言えるのではないでしょうか。彼女がナオミの指示に従い、一切の疑問を持たず、行動するからです。ルツは「言われるとおりにいたします」(ルツ記3章5節)と応じています。
ボアズとルツの出会いは神が整えたものと言えますが、その出会いはナオミによって新しい展開を見ることになります。二人が互いに惹かれあう場面を語りながら、レヴィラート婚という枠組みの中で展開するドラマを聖書は伝えています。ナオミは、ルツの気持ちを積極的にボアズに伝えさせようとしたのです。身を焦がすほどの恥ずかしさを、ルツは覚えたことでしょう。ナオミと共に生きていくため、彼女は決断したのです。あなたがわたしを受け容れて欲しいのですという、ルツからの切実なアプローチとなります。(鈴木 佳秀)

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